ルーデウスは誰と結婚するんだろう?
今まで出会ったヒロイン達との再会は?
ルーデウスがどんな人生を歩むのか気になる~
ルーデウスは「無職転生~異世界行ったら本気だす~」の主人公。
元々は34歳日本人のニートでしたが、交通事故で死亡し、異世界に転生。
「この世界では本気で生きていく」と決意し、赤ん坊から人生をやり直すことになります。
アニメ1期ではエリスと別れた後、ひとり旅に出ました。
この後…
- ルーデウスにはどんなストーリーが待っているのか?
- 誰と、どんな風に結婚するのか?
- ルーデウスのその先のストーリーは?
と、気になって仕方ない方もいるかと思います。
本記事では、ルーデウスの歩んだ生涯の全てを、ダイジェストでご紹介していきます。
とはいえ、「ルーデウスのストーリー」は濃密過ぎるので、かなりの長文になってしまいました。
無職転生の今後を知りたいという方には楽しい記事かと。
- ルーデウスと結婚するのはシルフィ、ロキシー、エリスの3人
- ルーデウスは6人の子宝に恵まれる
- ルーデウスは大所帯の家族の大黒柱となり、悩み多くも幸せな家庭を築く
- ルーデウスはオルステッドに右腕となり世界各地を駆け回る
- ルーデウスは家族を護るため、本気だして戦う
- ルーデウスは全力で生き、かけがえのない友人や仲間をつくる
- ルーデウスの生涯と最期
- ルーデウスの人物概要
- ルーデウスの特徴や性格
- ルーデウスの生涯
- ルーデウスグレイラットとして転生
- ロキシーとの出会い
- トラウマの克服とロキシーとの別れ
- シルフィとの出会いと湯浴み事件
- パウロの決断とシルフィとの別れ
- エリスとの出会いと転移事件
- ヒトガミとの出会い
- 魔大陸からの帰還の旅路
- エリスとの別れ
- 家族を探す旅
- シルフィとの再会と結婚
- 新婚生活と妹との再会
- ゼニスの救出とパウロとの死別
- ロキシーとの結婚
- ナナホシを救うため再び魔大陸へ
- 老デウスとの遭遇とヒトガミの本性
- 龍神オルステッドとの再戦
- エリスとの結婚
- アスラ王国での政争
- シーローン王国での戦争
- 祖母との確執と影で動く者
- 決戦へ向けての布石づくり
- ビヘイリル王国へ
- 北神アレクとの戦い
- バーディ&ギースとの最終決戦
- 決戦後の穏やかな日々
- ルーデウスの最期
- まとめ
ルーデウスの人物概要
名前 | ルーデウス・グレイラット(通称:ルディ) |
生年(甲龍暦) | 407年 |
種族 | 人族 |
立場・肩書・二つ名 | パウロとゼニスの息子(長男) 水聖級魔術師のち水王級 泥沼 |
ルーデウスの特徴や性格
ルーデウスは前世で自信を失っていたせいか、自分を卑下したり、慎重に考えたりする性格。
このため、良く言えば「つねに謙虚で努力家」。
悪く言えば、「相手にへりくだった態度」も散見されます。
ルーデウスは前世で、修復不可能になってしまった人間関係の記憶があったからこそ、この世界では家族や友人を大切にし、自分の人生をやり直すことへ最大限の努力を怠りません。
そんな彼の成長の過程は、世知辛い現代社会を生きる我々にも感じるところがあるのでは?
と、感じるのは私だけでしょうか?
ルーデウスは持って生まれた才能と、幼少から魔術の鍛錬を続けていたことから、多くの特異能力を身に着けます。
この世界では詠唱(呪文のようなもの)で魔術を行使するのが当たり前ですが、ルーデウスはそれを知らずに、感覚で無詠唱を習得してしまいます。
また、幼少期から限界まで魔術を使う鍛錬をしていたため、魔力総量が膨大で、魔神ラプラスに匹敵する程に。
また、同時に2種類の魔術を繰り出す混合魔術が使えます。
これは前世の記憶を応用したもので、たとえば「水を出しながら火で熱すればお湯ができる」といったことを応用して、新たな魔術を使えるようになります。
そんな努力家のルーデウスですが、一方で性欲が強く、かわいい女の子を見るとつい顔がデレてしまう所も。
ルーデウスの生涯
ではルーデウスの誕生から順に、彼の生涯をご紹介していきましょう。
ルーデウスグレイラットとして転生
ルーデウスは前世からの記憶を保ったまま、異世界に赤ん坊として転生しました。
前世は日本人で34歳ニート。
心に深い闇と後悔を抱え、人生に絶望していました。
両親が亡くなり、葬儀に参列さえしなかったことから、兄弟から家を追い出され、路頭をさまよっていた所、痴話ケンカをしていた高校生3人をかばって、トラックにはねられ死亡します。
転生し「ルーデウス」と名づけられた彼は、「この世界では本気で生きていく」と固く決意するのでした。
ロキシーとの出会い
3歳になると、家にあった魔術教本を見ながら、独学で魔術を勉強するようになります。
すぐに初級魔術は使えるようになり、ある日、中級魔術「ウォーターボール」を意図せずぶっ放し、自宅に風穴を空けた所を両親に見られます。
これを見た、母ゼニスは大はしゃぎで「ウチの子天才、家庭教師を雇いましょう」と言うのでした。
やって来た家庭教師は、見た目は中学生くらいの青髪の少女のような魔術師。
これが、ロキシーとの初めての出会いでした。
既に初級魔術を、しかも無詠唱(呪文不要)で使える3歳のルディにロキシーは驚きます。
そこから、朝はロキシーから魔術の稽古、昼からは父パウロから剣術を学ぶ日々が始まります。
剣術にはさしたる才能がなかったルーデウスですが、魔術はメキメキと腕を上げていきます。
トラウマの克服とロキシーとの別れ
2年が経った頃、ルーデウスは卒業試験を受けるために、家の外へ出ることになります。
でも実は、ルーデウスはこの世界に転生してから一度も、自宅の敷地から外に出たことがありませんでした。
理由は、前世でいじめられていたことが原因。
外に出て人に会うことが怖くなり、前世では「ひきこもり」、何年も自宅から外に出たことがなかったんですね。
そんな様子を見たロキシーは、「乗っていく馬が怖いのか」と勘違いしつつ、ルディを馬に乗せると、あっさりと自宅から外へ連れ出してくれたのでした。
あれだけ強い恐怖を感じていたルーデウスでしたが、あっさりと外に出られたことに喜びます。
ロキシーは、ブエナ村の住民と気さくに挨拶しつつ馬を進めます。
これを見たルーデウスは、ロキシーに深い尊敬の念を抱きます。
この尊敬の理由は2つ。
ロキシーは魔族です。
魔族は、一般的には人族から嫌われていて、ロキシーもこの村に来た当初は風当たりが強かったんですね。
それを、わずか2年で村になじんでしまっているのを見て、ロキシーの人間力や器の大きさに感銘を受けた訳です。
と同時に、「年齢が離れてなければ嫁に欲しい」と、女性として好意を持つようになっています。
1時間ほど歩いた先にある草原で、ロキシーは水聖級魔術「キュムロニンバス」を披露。
ルーデウスに「これを1時間以上持続できたら合格です」と言います。
ルーデウスは前世の「テレビで見た雲のできる過程の知識」を応用しつつ、見事成功。
ルーデウスは水聖級魔術師と認められます。
ロキシーは「自分に教えられることはもうない」と、再び旅に出ることに。
翌日、ロキシーを見送る時に、卒業祝いとして「ミグルド族のお守り」をもらいます。
ルーデウスはロキシーから「知識」「経験」「技術」を教わり、「外へ連れ出してくれた」ことに、深い感謝と尊敬の思いを強くするのでした。
シルフィとの出会いと湯浴み事件
ロキシーと別れた後のルーデウスは、植物辞典を片手に、家の外を出歩くようになります。
そんなある日、何人かの子供が泥団子を、1人の子供に投げつけているイジメに遭遇。
ルーデウスは前世でイジメられていたことから、これを止めます。
この頃には剣術と魔術で鍛えていますから、いじめっ子を撃退することは、いとも簡単になっていました。
助けた子は自分と同じ歳くらいの、緑髪の”美少年”。
名前は「シルフ」と言いました。
ちなみにこの時、ルーデウスは聴き間違いで「シルフィエット」を「シルフ」と間違えています。
これが”のちのち”、二人の関係性の伏線になっています。
ルーデウスは「将来モテモテになるこの子のおこぼれにあずかりたい」という下心を考えつつ、友達になるのでした。
毎日のようにシルフィと遊ぶようになり、魔術も教えてあげるようになります。
シルフィの魔術の習得速度は早く、あっと言う間に無詠唱で中級水魔術「アイスピラー」を使えるようになります。
ちなみにシルフィも、幼少の頃から魔術を使っていたため、魔力総量がかなり高くなります。
こうしてシルフィと遊んでいたある日、2人は雨に降られてずぶ濡れになり帰って来ます。
ルーデウスはすぐに湯浴みをしますが、シルフィは下着を脱ごうとしません。
ルーデウスは遊び心でシルフィの下着をずり降ろし、「彼?」の股間に「アレ」が無いことを知ります。
そう、男の子だと思っていたシルフィは女の子だったんですね。
それから2人はしばらくギクシャクしますが、すぐに仲直り。
今まで通り、仲良く遊びます。
パウロの決断とシルフィとの別れ
ルーデウスはシルフィとの楽しい日々を送りますが、ロキシーと別れてからほとんど魔術が上達していないことが気がかりになります。
前世では諦めクセがついたせいで色んなものを失いましたから、この世界では本気で生きていくという意識が強いんですね。
そこで、かつてロキシーに教えてもらった、魔法大学に行くことを考え始めます。
でも、それを聞いたシルフィは「行かないで」と泣きつかれるのでした。
シルフィにとってルーデウスだけが友達で、いつしか淡い恋心を抱いていました。
そこでルーデウスはパウロに、「魔法大学にシルフィと行きたいので、学費を援助してもらえないか?」と相談します。
これに対しパウロは「ダメだ」と断ります。
その理由は3つ。
この話を聞いたルーデウスは、「学費を自分で稼ぎたいので仕事を斡旋して欲しい」と頼み、その場の話を終えます。
変化があったのは、一か月程経った頃。
剣術の稽古中にパウロから「シルフィと別れろ、と言ったらどうする?」と聞かれ、「イヤだ」とルーデウスが答えた次の瞬間、パウロが木剣を振り下ろして来ます。
ルーデウスは何が何だかわからずも、何手かパウロの攻撃をいなしますが、最後は攻撃を喰らい気を失います。
気が付くと移動する馬車の中で、椅子には獣族の女「ギレーヌ」がいました。
ギレーヌからパウロの手紙を渡され、ルーデウスなりに状況を考察。
どうしてしてこうなったのか察します。
シルフィと別れることにショックだったルーデウスでしたが、”中身”は大人です。
パウロが下した決断が「しごくまっとうな判断」であると納得するのでした。
エリスとの出会いと転移事件
馬車が到着したのはフィットア領の中でも大きな町「ロア」。
家庭教師をするのは、ロアの町を治める地方領主ボレアス家の令嬢「エリス」でした。
エリスとはじめての挨拶をした所、「自分より年下」だとキレたエリスはルーデウスを「フルボッコ」にしてしまいます。
そう、エリスは令嬢とはほど遠い、狂暴なお姫様だったんですね。
しかしルーデウスは諦めず一計を案じ、エリスの父「フィリップ」に許可をもらうのでした。
その計画はこんなところ。
ところが執事の悪だくみで、「本職の人」に攫われてしまい、エリスは本気で恐怖に怯えます。
後にわかるのですが、この人さらいはアスラ上級貴族のダリウスの手の者でした
そんな中、ルーデウスは冷静に対処し、無事にエリスとロアの町に帰還します。
これを機に、エリスはルーデウスを家庭教師として認めるのでした。
とはいえ、少しマシにはなったとはいえ、エリスの狂暴さは相変わらず。
事あるごとに殴られる日々ですが、ルーデウスはめげません。
ギレーヌに剣術と獣人語を習いつつ、エリスとギレーヌに魔術と読み書き、算術を教える毎日です。
エリス10歳の誕生パーティではダンスの練習に付き合い、当日は成り行きでダンスの相手をすることになります。
ルーデウスの機転もあり、ダンスパーティは無事終了。
エリスのみならず、祖父サウロスや父フィリップからも一目置かれるようになります。
2年後、今度はルーデウスが10歳の誕生日を迎え、エリスは内緒でルーデウスの誕生日パーティを企画し準備してくれます。
この頃にはルーデウスを尊敬し、ルーデウスのことが好きになっていたんですね。
これぞツンのデレ。
誕生日パーティでは、ボレアス家一同から祝福を受け、幸せなひと時を過ごし、エリスからたくさんのプレゼントをもらうのでした。
その日部屋に戻ると、エリスが赤のネグリジェで待っていました。
エリスは「ルーデウスも1人で寂しいだろうから、今日は一緒に寝てあげるわ…!」と言います。
ルーデウスの両親はパーティに来れなかったため、気を遣っているんですね。
鋭いルーデウスは、これがフィリップの裏工作だと気づきます。
というのも、フィリップは聡いルーデウスをノトス家に担ぎ上げて、ノトス家を乗っ取ろうと考えていました。
ルーデウスは煩悩と戦いつつお引き取り願おうと、「エッチなことしちゃうかもしれません」と言いますが、エリスからはまさかの「ちょっとくらいならいいわよ」の答え。
ルーデウスは自分を抑えられず、エリスのふとももに触れた時…エリスの暴力の餌食に。
エリスが部屋を去った後、エリスが自分を気遣ってくれた気持ちを台無しにしたことを悔みます。
ふとドアを見るとエリスがいて、ルーデウスは全力の土下座。
するとエリスは「あと五年経ったら…」と言います。
この頃にはエリスはルーデウスのことが好きになっているんですね。
ルーデウスは歓喜し、その日まで紳士でいることを誓うのでした。
翌日、ルーデウスは自身の最大奥義をエリス、ギレーヌに披露することになり、町から離れた草原へ向かうことに。
水聖級魔術「キュムロニンバス」を披露しようとした所で空が変色したかと思うと突如、甲龍王ペルギウスが使い魔「光輝のアルマンフィ」が現れます。
彼は、空の異変を察知したペルギウスによって遣わされたと言い、「この原因がルーデウスにあるのでは?」と疑います。
が、ルーデウスには心当たりがないことを話すと、一旦は信じてもらえます。
しかし次の瞬間、空から白い光に包まれ、ルーデウスは呑み込まれます。
ヒトガミとの出会い
光に呑み込まれたルーデウスは、真っ白い何も無い空間で目覚めます。
自分を見ると、前世のでっぷり太った身体でした。
「異世界での人生が終わったのか」と半ば諦めた時、目の前に白くてモザイクかかったような人間が現れます。
彼は「神である」と言い、「ヒトガミ」と名乗ります。
そしてこんな助言を言うのでした。
ルーデウス、もとい前世の男は、このヒトガミが”胡散臭い”とは思いつつも、この助言を聞き、その後意識が薄れていきます。
魔大陸からの帰還の旅路
目が覚めると夜の荒野、焚火のそばにいました。
そばにはエリスが寝ていて、焚火の向こうにスペルド族の男がいたため少しビビります。
しかし彼はルイジェルドと名乗り、自分達を助けてくれたことを知ります。
会話をする中で、噂ほど恐ろしい種族でないことを知り、打ち解けます。
エリスも起きると恐怖で絶叫していしまいますが、ルーデウスが説明したことで落ち着きます。
ルイジェルドの説明で、自分達が魔大陸に飛ばされてしまったことを知り、まずは近くの村に行くことに。
ここが偶然にもミグルド族の村で、ロキシーの故郷でした。
ここで思いがけず、ロキシーの両親(ロインとロカリー)と出会います。
出立の時には剣とお金を工面してくれるのでした。
ルーデウスとエリスは、故郷まで帰ることにします。
そしてこの旅に、ルイジェルドが同行してくれることに。
ヒトガミからの助言通りに事が運ぶことに少し不安はあったものの、ルイジェルドの人柄は信用できるものでした。
ルーデウスは旅の目的を2つ立てるのでした。
3人は冒険者パーティ「デッドエンド」を組み、旅をします。
ちなみに「デッドエンド」はルイジェルドの通り名で、「出会うと死ぬ」という意味がありました。
この世界でスペルド族が、どれほど恐れられているのかがわかりますね
故郷への旅の詳細は省きますが、ダイジェストでご紹介しましょう。
結論から言うと、ルーデウスは3年かけて「フィットア領」に帰還します。
ミグルド族の村を出た3人は3日ほどで魔大陸のリカリスの町に到着します。
3人は冒険者ギルドに行き、「デッドエンド」としてパーティ登録。
小さな依頼からこなしていきますが、ルイジェルドが本物のスペルド族であることがばれてしまい、町は大混乱に。
仕方なく、逃げるように町を出ることになります。
港町ウェンポートまで来ましたが、スペルド族だけ渡航費が高額なことがわかります。
仕方なく、裏ルートとして闇商人の船にルイジェルドを乗せて渡航することに。
ミリス大陸に渡ることはできましたが、そこで渡航に協力した奴隷商人が獣族の子供を拉致監禁していることを知ります。
子供を大事にしているルイジェルドは激怒し、奴隷商人達を全滅させます。
同じくルーデウスは獣族を解放していましたが、救出に来た獣族の戦士ギュエスと遭遇。
子供達を攫った仲間の1人だと勘違いしたギュエスは、吠魔術でルーデウスを失神させ、故郷大森林の檻の中に投獄してしまいます。
この牢屋で、後から投獄されてきたギースと意気投合。
ある日大森林に襲撃があり二人は脱獄しますが、獣族の者達がひどい蹂躙を受けていることに耐えかねて助太刀。
襲撃者は渡航を手伝った密輸人達でした。
ルーデウスはその中のリーダー、北聖ガルスと戦闘となり、どうにか勝利。
ドルディア族の村を守り、全ては誤解だったことを理解してもらいます。
大森林は雨季で身動きが取れなくなったことから、しばらく滞在の後旅立ち、ミリス神聖国へ向かいます。
ミリス神聖国では父パウロと再会します。
パウロは転移事件で行方不明となった人たちの捜索団を組織して、団長として活動していました。
しかし、久しぶりの再会であったにも関わらず、殴り合いの大喧嘩をしてしまうのでした。
おおよそ、理由はこちらのとおり。
しかし2人は、お互いの失敗を許して仲直りします。
改めて、家族の状況を聞いたルーデウスは、家族が行方不明であることを知ります。
再びパウロと別れたルーデウスは、3つの目的のため旅を続けます。
一行は港町ウェストポートから、中央大陸へ海路で渡り、シーローン王国へ入ります。
ここで、リーリャとアイシャがシーローン王国「第7王子パックス・シーローン」に囚われていることを知ります。
ルーデウスは一時、パックスの罠にかかったりもしますが、「第3王子ザノバ・シーローン」の助けもあり、2人を救出することができました。
ザノバはルーデウスの人形づくりにいたく惚れ込み、師匠と崇めますが、この事件によりラノア王国へ留学させられることに。
アイシャは「自分を救出してくれた兄」として、感謝と尊敬の気持ちを持つのでした。
ようやく旅も終わりに近づき、赤竜の上顎と呼ばれる渓谷を歩いていた所、龍神オルステッドと遭遇。
オルステッドは面識がないはずの、エリスとルイジェルドのことを知っており、話しかけてきますが、ルーデウスのことは知らない様子。
オルステッドには、”他のあらゆる生物から恐れられる呪い”があるため、エリスとルイジェルドは恐怖を感じます。
しかしルーデウスは異世界転生者で、この理(コトワリ)から外れており呪いの影響を受けなかったため、気軽に話しかけるのでした。
会話の中でルーデウスが「ヒトガミ」の名前を出した所、突然オルステッドが襲ってきます。
ルイジェルドが咄嗟に攻撃を受け止めますが、あっという間に倒され、次にエリスも攻撃を仕掛けますが、全く歯が立たず、吹っ飛ばされてしまいます。
ルーデウスも一瞬で双掌打を受け、血反吐を吐きながら「岩砲弾(ストーンキャノン)」を放ちますが、オルステッドの「前龍門」によって無力化されます。
そして、オルステッドの「貫手」がルーデウスの胸を貫き、意識を失うのでした。
気が付くと真っ白な空間にいて、前世の身体に戻り、目の前にはヒトガミがいます。
「自分は死んだのだな」と悟りますが、ヒトガミは「キミ、まだ死んでないよ」と言い残し、ルーデウスの意識は再び途切れます。
気が付くと、エリスの膝まくらに横たわっていました。
目を覚ましたルーデウスを見て、エリスは安堵し泣きじゃくるのでした。
その後無事にフィットア領へ入り、ルイジェルドは「ここで別れる」と言います。
ルイジェルドには散り散りになったスペルド族の仲間を探す目的もありますし、「2人を無事故郷に送り届ける」という役目を終えたと判断したんですね。
ルーデウスとエリスはルイジェルドに深く感謝し、「また会える」と言って別れるのでした。
2人はフィットア領の難民キャンプへ到着するのでした。
エリスとの別れ
難民キャンプで、ギレーヌと執事アルフォンスと再会します。
転移事件の状況説明を受けますが、フィットア領の多くの住人がまだ行方不明であり、エリスの家族は亡くなっていることを聞きます。
エリスに「1人にして欲しい」と言われ、ルーデウスはその場を離れ、自分の部屋で物思いにふけります。
夜もふけた頃、エリスは落ち着いた様子でルーデウスの部屋を訪ねてきます。
彼女は「1人になってしまった」ことと、ルーデウスに「自分の家族になりなさい」と言います。
ルーデウスはどういう意味かわりませんでしたが、エリスはルーデウスと結ばれることを望んでいました。
エリスはルーデウスに迫り、対するルーデウスはこのままなし崩し的に委ねていいのか迷います。
煮え切らないルーデウスに、エリスは会心の一撃を口にします。
「私、ルーデウスの子猫が欲しいニャん」
ルーデウスの理性は崩壊し、エリスと結ばれることになります。
翌日、エリスが居ないことに気づいたルーデウスは書置きを見つけます。
そこにはこう書かれていました。
「今の私とルーデウスでは釣り合いが取れません。旅に出ます」
ルーデウスはこの意味を「自分が失望された」と考えます。
ルーデウスはエリスと生涯を共にすることを心に決めていましたから、絶望します。
でもエリスの本心は、違った所にありました。
エリスの言葉足らずが招いた悲劇ですね(T_T)
こうして、エリスはギレーヌと共に剣の聖地へ向かいますが、その行先を知らないルーデウスは人生の迷子になります。
家族を探す旅
絶望の淵にいたルーデウスでしたが、自分の記憶や感情と向き合います。
ルーデウスは心の傷は癒えませんでしたが一歩を踏み出し、1人難民キャンプを出て、再びゼニスを探す旅に出るのでした。
向かった先は北方大地。
途中バシェラント公国で出会った冒険者パーティ「カウンターアロー」と共に依頼をこなしつつ、自分の名前を広めて、ゼニスに自分の存在が知られるように活動します。
メンバーの1人「サラ」とは、出会った当初は仲が良くなかったものの、サラの窮地をルーデウスが救ったことで、好意をもたれるように。
サラに誘われデートの後ベッドインという状況になりますが、ここでルーデウスはEDになっていたことに気づくのでした。
エリスの思い出と心の傷は、あまりに深かったんですね。
この事態にサラは、恥をかかされたと怒り、2人の関係は何もなかったことにされるのでした。
ルーデウスはふてくされて飲み屋でやけ酒を呑んでいた所に、あまり仲の良くない冒険者「ゾルダート」がやって来ます。
ゾルダートはイヤな絡み方をして来たため、自暴自棄になっていたルーデウスは、彼に馬乗りになり殴ります。
が、ゾルダートは本心で自分にぶつかってくるルーデウスに心を開き、ルーデウスの失恋に耳を傾け、夜のお店へ行って病気を治療してやろうとします。
しかしルーデウスの病気は治りませんでした。
早朝、2人で歩きながら酔っているルーデウスは、うっかりサラの悪口を言ってしまいます。
折り悪くサラと鉢合わせし、ビンタをお見舞いされるのでした。
再び絶望したルーデウスを見かねたゾルダートは、自分がリーダーを務める冒険者パーティ「ステップトリーダー」に誘い、ルーデウスもこれに応じて共に旅に出ます。
「ステップトリーダー」と共に魔法三大国で活動しつつ1年が過ぎた頃に、ルーデウスを探していたエリナリーゼと初対面、以後行動を共にするようになります。
その後、特別生として招きを受けたラノア魔法大学へ、エリナリーゼと共に入学するのでした。
シルフィとの再会と結婚
ラノア魔法大学への入学試験として、学内きっての魔術使いである「フィッツ」と対戦することになりますが、ルーデウスはあっさりと勝利します。
そしてこの「フィッツ」こそが、8年前に別れた「シルフィ」だったんですね。
シルフィは転移事件後に白髪になっており、アリエルの守護術師として正体を隠すために「サングラスのようなもの」を付けていました。
おまけに、男性のフリをしていましたから、ルーデウスは”彼”が「シルフィ」であることに気づきませんでした。
以後も正体に気づかないまま1年が過ぎた冬に、「フィッツ」に「フリーズフリンジドの花を一緒に採りに行くのに協力して欲しい」と頼まれます。
ルーデウスは「フィッツ」の正体はわかっていませんでしたが、この頃には彼が”彼女”であることを知っていましたし、淡い恋心を抱いていましたから快諾します。
向かった山奥で、突然の雨に振られて洞窟に避難した所で服を乾かします。
真冬の洞窟で濡れた服のままでは凍死の危険もありますから、ルーデウスは”彼女”を見ないようにして服を脱ぐように促しますが、なぜかフィッツはびしょ濡れの服を脱ごうとしません。
そして突然「自分じゃ脱げないんだ。脱がせてよ」と言うのでした。
意味がわからないと思いつつ、ルーデウスは服を脱がしていきます。
そして考えるのでした。
以前にもこんなシチュエーションがあったことを。
かつてブエナ村の実家で「シルフィ」のパンツを脱がせて、女の子だと知った事件を。
ここでようやくルーデウスは彼女が「シルフィ」だったことを知ることになります。
「シルフィ」は大好きな「ルディ」に忘れられているのでは?と怖くて正体を打ち明けられなかったんですね。
ちなみに、今回の作戦はアリエルが授けたものでした。
シルフィは良い友達を持ちましたよね〜
ここで、シルフィと体を重ねようとしますが、ルーデウスはEDのため役立たずに。
ショックを隠せないルーデウスでしたが、シルフィは優しい言葉をかけてくれます。
こうして2人は付き合うことになるのでした。
その翌日にシルフィが、「2人の再開をお祝いしよう」とルーデウスの部屋を訪れます。
お酒を飲みながら昔話に華を咲かせていると、シルフィはおもむろに”病気に効く”という飲み薬を取り出し、その気になったら我慢しなくて良い、と言います。
ルーデウスは無事?”その気”になりシルフィと結ばれるのでした。
「EDが治ったこと」「シルフィが自分を想ってくれていること」に感極まったルーデウスは涙します。
この作戦もアリエルとルークの助言だったことを聞き、ルーデウスは礼をするため、2人を訪問します。
アリエルは「シルフィを幸せにしてあげてください」とルーデウスに語りかけます。
これに対しルーデウスは、「シルフィとの結婚」を宣言します。
こうして、ルーデウスとシルフィは夫婦となるのでした。
新婚生活と妹との再会
ルーデウスは新居を購入。
ちなみにこの家は「築100年以上のいわく付き幽霊屋敷」。
ルーデウスはザノバとクリフに協力してもらい、屋敷の調査をします。
結果、“いわく”の正体は魔道具の自動人形でした。
この魔道具の研究が、のちに魔導鎧や自動人形開発の参考となるのは後の話。
実はこの家、かつて狂龍王カオスが住んでいて、自動人形の研究をしていたんですね。
おそらくカオスは、オルステッドに殺されています。
オルステッドは五龍将の秘宝を回収するため、殺す他ないんですね。
家を改装して、2人は甘い新婚生活をはじめます。
そうして2ヵ月が過ぎた頃、ベガリット大陸で妻ゼニス捜索をしているパウロから手紙が届きます。
内容は「ノルンとアイシャをそっちに送るので頼む」ということ。
ノルンとアイシャにはルイジェルドが付き添って来ていました。
ルイジェルドとは3年振りの再会です。
ルーデウスにとってルイジェルドは恩人であり戦友ですから、喜びも”ひとしお”ですね。
ルーデウスは久しぶりの再会を喜びますが、すぐにルイジェルドは同胞探しに旅立ちます。
こんなワケで、妹二人はお互いに嫉妬の対象となったこともあり仲が悪く、ちょっとひねくれた関係性になっていました。
アイシャは囚われの自分と母を救ってくれた兄のことが大好きですが、ノルンは以前、初対面で父と殴り合いのケンカをしていた兄のことが嫌いです。
そんなノルンはラノア魔法大学に入学しますが、しばらくして引きこもってしまいます。
ノルンの様子を見るため、リニアとプルセナに手伝ってもらい、女子寮へ忍び込んだルーデウスはノルンと話をします。
ルーデウスはかつて引きこもっていた自分の記憶を思い出し、どう声をかけるべきか思い悩みます。
そんな兄を見たノルンはこう感じます。
完全ではないものの2人は心を通わせることができ、無事ノルンは学校生活を始めるのでした。
これ以後ノルンは兄を許し、認めるようになります。
ゼニスの救出とパウロとの死別
妻と2人の妹と共に穏やかな生活を送っていたルーデウスでしたが、べガリット大陸にいるギースから手紙が届きます。
内容は「ゼニス救出困難、救援を頼む」というものでした。
この頃、シルフィは妊娠しており、ルーデウスはそんな妻を残して救援に向かうか悩んでいました。
そこへ、夢にヒトガミが現れ、ベガリット大陸には行かない方が良いと諭します。
一度は行かないと決心しましたが、父が大好きなノルンは自分一人でも行くと言い張ります。
結局4日程悩んだ末、ルーデウスはベガリット大陸へ向かうことに。
エリナリーゼも同行してくれることになります。
徒歩での移動では少なくとも1年以上はかかる旅路でしたが、ナナホシから転移魔法陣の場所を聞くことができたため、片道1ヶ月半でパウロ達と合流します。
この転移魔方陣はオルステッドが利用しているもので、こっそり教えてもらいます。
しかし、神と崇める「ロキシー師匠」がいませんでした。
ロキシーは転移迷宮を捜索中、敵の攻撃をかわした際に、どこへ飛ぶかわらない転移魔法陣を踏み抜いてしまい、一ヶ月も行方不明だというのでした。
ドジッてしまうのもロキシーらしいですね
まずはロキシー救出のため、一行は行動を開始します。
メンバーはこちらのとおり。
10時間ほどかけて第3階層まで到着した所で、ルーデウスはロキシーの気配と匂いを感じます。
気配と匂いでロキシーがいることがわかるってもはや犬ですね(笑)
ルーデウスは「神の気配がする」と言って、ロキシーの気配がする方へ壁をぶち破りながら進みます。
ある壁をぶち破った所で、今まさに「アイアンクロウラー」にやられそうになっているロキシーを発見。
ルーデウスは瞬時に水王級魔術「フロストノヴァ」で敵を凍らせ、絶体絶命だったロキシーを救ったのでした。
ロキシーを救出した一行は一度宿まで戻り、3日後に再びゼニス救出に向けて、転移迷宮へのアタックを開始。
この時のアタックメンバーはこちらのとおり。
アタックは順調に進み、あっというまに第六層まで到達します。
最奥には”ナゾナゾ”のような試練がありましたが、ルーデウスが機転を利かせて、無事最終フロアに到達します。
そこには広大な広間と、9本の首をもつ魔石多頭竜(マナタイトヒュドラ)がいました。
その後ろには、魔力結晶に閉じ込められた「ゼニス」を発見します。
アタックメンバーは休憩を挟みながら、何度もヒュドラと死闘を繰り広げ、どうにか勝利します。
しかし、この戦闘における「結果と代償」はルーデウスにはあまりに辛いものでした。
ルーデウスはあまりのショックで、何日も部屋に引きこもり自分を責めます。
そんなルーデウスを見ていたロキシーは、「辛いことでも、二人で分ければ、きっと薄くなります」と言い、自分の身体でルーデウスを癒すのでした。
ロキシーは迷宮で助けられた時に、ルディに一目惚れしていますから、そんな彼を放っておけなかったんですね
これまでも、”神と崇めるほど”に敬愛していたロキシーに癒されたルーデウスは幾分か元気を取り戻し、ベガリット大陸からシャリーアへ帰還することにします。
ロキシーとの結婚
帰還の旅路でルーデウスは、「結婚していること」「関係はこれっきりにしたい」とロキシーに話します。
ロキシーは大人ですからこれを受け入れますが、ロキシーの親友であるエリナリーゼは2人の仲をかけもち、結婚するようにルーデウスに提案します。
長い年月を生きてきたエリナリーゼは、この世界が過酷で、失恋したロキシーが酷い人生を歩むことが目に見えていたんですね
もといロキシーが大好きなルーデウスは「2人目の妻」を認めてもらうべく相談することを決断しつつ帰路につきます。
自宅に到着したあと、一連のできごとを家族に説明。
ノルンはパパっ子でしたから、パウロの死を聞いて号泣します。
その後、旅のパーティメンバーは解散。
ロキシーだけが残り、ルーデウスはシルフィに「ロキシーを2人目の妻にしたい」と切り出します。
ここでノルンが激怒。
父を失った悲しみに加え、一夫一妻を是とするミリス教のノルンには、考えられない倫理観だったんですね。
ノルンに罵られたロキシーは泣きながら家を出ようとしますが、ここでシルフィがロキシーを引き留め、「歓迎する」と言ってくれるのでした。
そもそも女好きなグレイラットの血を引く「ルディ」が複数の女性を連れてくることは、シルフィにとっては”わかっていたこと”だったんですね。
ちなみにこの世界では、ミリス教徒以外、一夫多妻が一般的に存在しています。
こうして、「ロキシー・ミグルディア」は「ロキシー・ミグルディア・グレイラット」として2人目の妻となるのでした。
ナナホシを救うため再び魔大陸へ
ルーデウスは二人の妻との新婚生活に幸せを感じつつ、ラノア魔法大学ではナナホシの魔方陣の研究に協力していました。
ザノバやクリフも協力してもらった研究の末、元の世界の野菜を召喚することに成功。
次の段階に移るため、魔方陣の権威であるペルギウスの元を訪れます。
ナナホシはオルステッドと旅をしていた頃、ペルギウスに会っており、召喚術の教えを受けたことがあるんですね。
ペルギウスは魔族嫌いですから、ロキシーは来客を断られてしまいます。
一行はペルギウスの居城「空中城塞ケイオスブレイカー」へ向かうことに。
謁見を終えた後、各自自室で一息ついていた所、ナナホシが突然吐血し倒れてしまいます。
ナナホシは「ドライン病」という魔力をため込んでしまう病であることが判明。
ルーデウスはナナホシを助けるために、すぐに動きます。
「ドライン病」は7000年前に流行った病で、この病を知るのはおそらく”大昔”から生きる人間と踏んだルーデウスは、キシリカを探すために魔大陸へ向かいます。
キシリカは「復活の魔帝」と呼ばれ、死んでも再び蘇ることを繰り返しています。
1万年前から生きているため、キシリカなら「ドライン病」のことを知っているかも、と踏んだんですね。
一行はキシリカを見つけ、「ソーカス草」が治療薬であることを聞きます。
「ソーカス草」は不死魔王アトーフェの居城、キシリカ城の地下で栽培されていることが判明。
その後、「ソーカス草」は手に入ったものの、不死魔王アトーフェに決戦を挑まれて死にそうになりますが、なんとか無事にケイオスブレイカーに帰還します。
「ソーカス草の煎茶」を飲んだナナホシは回復。
完治はしないものの、危機を脱したのでした。
老デウスとの遭遇とヒトガミの本性
今後のためにも「日記を書こう」と思い立ったルーデウスは、ここ最近のことを日記にしたためます。
いつの間にか眠ってしまったルーデウスは、ヒトガミと邂逅。
ヒトガミから、「自宅の地下室を確認して欲しい」と言われます。
起きたルーデウスは地下室へ向かうため、書斎のドアを開けようとした所、突如、60歳過ぎの老人が現れます。
彼は50年後の自分だといい、「ヒトガミを信じるな」と言い、その人生を語り始めるのでした。
通称「老デウス」と呼ばれる、もう一人のルーデウスが辿った人生はざっとこんなところ。
ルーデウスのもうひとつのストーリー(老デウスの人生)については、別記事にて解説したいと思いますよ
この話をした後に、老デウスは「やるべきことは3つ」と言います。
そして、自分の人生を記した日記を渡し、老デウスは息を引き取ります。
老デウスの過去転移は完璧ではなく、下半身が無い状態でした。
老デウスの亡骸はパウロの墓に埋葬した後、地下室に向かいます。
「フロストノヴァ」で何度も凍らせた後、忠告どおり魔石病にかかったネズミを発見。
翌日から2日がかりで老デウスの日記を読んだ後、シルフィとロキシーに事情を説明し協力を頼みます。
この時、エリスを妻として迎えるかもしれないということも話しておきました。
その夜ヒトガミが現れ、オルステッドとルーデウスの子孫が協力して、自分を打ち倒す未来があると聞きます。
そして、重要なキーになるのがロキシーとの子供とも。
だからこそヒトガミは、ロキシーと結ばれないシナリオを創ろう助言していたんですね。
そして、家族を殺されたくなければ、オルステッドを殺せと脅迫されます。
ナナホシにも相談しますが、「ヒトガミにつくか、オルステッドにつくか」の話は平行線。
ルーデウスは「オルステッドの居場所を教えてくれ」と頼みます。
オルステッドに恩のあるナナホシは悩みますが、渋々協力するのでした。
オルステッドと戦うことを決心したんですね。
龍神オルステッドとの再戦
ナナホシに龍神オルステッドを誘い出してもらい、シャリーアの森で奇襲に成功したルーデウス。
特大の魔術を連続で打ち込んだにも関わらず、オルステッドのダメージは軽微なものでした。
すぐに襲い掛かってきたオルステッドに対し、ルーデウスは「魔道鎧一式」に乗り込み応戦。
ルーデウスは善戦しますが、オルステッドの力は圧倒的で、魔力は枯渇し、すぐに戦闘不能状態に陥ります。
ルーデウスは這いつくばりながらも、「家族だけは殺さないでくれ」と嘆願しますが、「それはできん」と返されます。
ルーデウスはオルステッドの足に噛みつきながら、最後の魔術を繰り出そうとしますが、「乱魔(ディスタブマジック)」でかき消されてしまい、トドメを刺されそうになった刹那、オルステッドが急に飛び退きます。
目の前に立っていたのは真紅でウェーブのかかった髪の女性。
彼女は「待たせたわね、ルーデウス!」と言いました。
そう、そこにはエリスが立っていたのです。
彼女はルーデウスのピンチを颯爽と救ったのです。カッコ良すぎですよね
エリスは剣王となっており、以前の戦いとは比べるべくもなく善戦します。
が、やはりオルステッドの強さは人知を超えており、勝機は見えません。
ここでオルステッドは「自分の味方に付くなら龍神の加護を与える」と言います。
つまり「ヒトガミの手から護ってやる」ということですね。
ルーデウスは満身創痍の身体で、オルステッドの前にひざまずくと
「俺は、龍神の下に付きます。助けてください」
と嘆願するのでした。
こうして、ルーデウスは龍神オルステッドの配下となるのでした。
一見情けないようにも見えますが、自分のプライドや命を捨てても、家族や友人を護ることに”本気をだす”ルーデウスには心震えるものがあります。
エリスとの結婚
ルーデウスはオルステッドとの戦いを終えて、平穏な日々を取り戻します。
ただ違ったのはこの2つ。
ルーデウスはエリスとなかなか話ができずにいます。
颯爽と救ってくれたエリスと再会し、ルーデウスは惚れ直していたんですね。
それに、狂犬と呼ばれるエリスが、妙に静かだったので、何を考えているのか?と、距離感をつかめずにいたというのもあります。
そんなある日、たまたまエリスと鉢合わせした時に本能的に胸を触ってしまい、エリスの拳がルーデウスの意識を刈り取ります(笑)
気がつくと、エリスの膝枕で寝ていたルーデウス。
エリスは「ルーデウスに愛されたい」と告白します。
ルーデウスは「2人も妻がいる…」と咄嗟に答えます。
この言葉にエリスは。
「決闘して、ルーデウスが勝ったら出ていく、私が勝ったら愛して欲しい」と言います。
シャリーアの街の外で、ギレーヌ立会いの元、2人は決闘します。
でもルーデウスはエリスを愛していますから、戦うことなく「結婚してください」と言います。
事前にシルフィとロキシーには話をして了承をもらっていましたから、「修羅場」とはならず2人は結婚するのでした。
アスラ王国での政争
オルステッドの配下となりしばらく経った頃。
親友の「クリフ」「ザノバ」と一晩中飲み明かし、朝帰りをしたルーデウス。
自宅にはルークの姿が。
ルークはアリエルが近く王位継承争いのため、再びアスラ王国へ行くため、力を貸して欲しいとやって来たのでした。
ルーデウスはオルステッドからアリエルを王女にする方針であることを聞いていましたし、アリエルには何かと世話になっている恩があります。
そんな訳で、アリエルへの助力を快く引き受けるのでした。
アリエルに同行することになったメンバーはこちら。
旅の道中、「赤竜の上顎」と呼ばれる街道に差し掛かった時に、政敵であるグラーヴェル派からの襲撃を受けます。
この場は難なく切り抜け、襲撃者を退けます。
アスラ王国に入って政争の準備をはじめ数日が経ったある夜、再び襲撃があります。
北王ウィ・ターにはギレーヌが。
北王ナックル・ガードにはエリスが対峙します。
一方、北帝オーベールは、まるでカメレオンのように壁に擬態して身を隠していましたが、ルーデウスが発見。
すぐに戦闘になります。
混戦の中、エリスはナックル・ガードを倒し、ギレーヌもウィ・ターに重症を負わせます。
戦いはルーデウス一行に有利となり、ウィ・ターは黒煙の目つぶしをまき散らしますが、アリエルの影武者となっていたシルフィが馬車から飛び出し、混合魔術「火炎竜巻」で煙を一掃。
ここでオーベールは逃走。
ウィ・ターは路地に入った所で、陰で動いていたオルステッドによって倒されます。
翌日に政争の場となるパーティが開かれました。
アリエルとグラーベルは激しい舌戦を繰り広げていましたが、アリエルは強力なカードを用意していました。
それは、アスラ王国に絶大な影響力をもつペルギウスが、アリエルへの協力を約束していたこと。
ペルギウスはかつてのラプラス戦役で、人族陣営としてラプラスを倒した英雄の1人であり、アスラ王とも対等の立場だったため「生きる英雄」と呼ばれています。
この話が「魔神殺しの3英雄」ですね。
舌戦も終盤に差し掛かった所で、突如ペルギウスが現れ、「アリエルを王に据えるのがさも当然」と取れる言葉を投げかけたことで、”雌雄”は決します。
ここで、水神レイダが突如やってきて、「剥奪剣界」を発動。
その場にいる全ての者を釘づけにしてしまいます。
水神レイダは若かりし頃、グラーベル派のダリウス上級大臣に恋心を抱いたことがあり、衝動的に助けに入ったというところです。
しばらくの膠着状態が続きましたが、オルステッドが突如やって来ます。
オルステッドは「剥奪剣界」を素手でいなしつつ、あっという間に貫手でレイダを倒してしまうのでした。
かと思うとすぐにその場から立ち去ります。
形勢不利と判断したグラーベル派のダリウス上級大臣は、オーベールを伴ってその場から逃走。
すぐにルーデウス達は追撃します。
相手は北帝の称号をもつオーベール。
3人がかりでも混戦をきわめますが、死闘の末、オーベールとダリウスを倒すのでした。
一方、政争のパーティ会場では裏切り者のピレモン卿が、アリエルに媚びを売りに来ます。
これに対し、アリエルは一蹴し、極刑を言い渡すのでした。
ここで、意外にも腹心であるルークがアリエルに剣を突き立て人質に取ります。
ルークはヒトガミの使途となっていて、アレコレと情報を吹き込まれていたために、混乱の極みにいた上、父ピレモンが殺されるとなって助命を嘆願するんですね。
シルフィはルークに「何やってるんだ」と言いますが、ルーデウスを疑うルークは「ルーデウスかアリエルの命どちらを取る?」と言いだします。
これに対してシルフィは「ルディを選ぶ」と即答。
この言葉で、”アリエルの騎士たる自分”として我に返ったルークは剣を落とします。
アリエルはルークを許し、ピレモンは助命されるのでした。
一部始終を後ろで見ていたルーデウスは、シルフィの言葉に感動。
シルフィに愛おしさを感じたルーデウスは、その夜、シルフィを存分に愛で、その後はエリスに乱入されて、存分に愛でられるのでした。
シーローン王国での戦争
アスラ王国での政争から1年半が経ち、ルーデウスは20歳になります。
オルステッドから修行をつけてもらいつつ、配下として布石づくりをこなします。
ロキシーは難産であったものの、無事女の子を出産し「ララ」と名づけられます。
老デウスの人生では誕生しない子供、と考えると感慨深いものがありますね。
その後、エリスも妊娠したり、友人のリニアが借金で奴隷になっているのを買い取ってあげたりと、「幸せで平穏?」な日々を過ごします。
そんなある日、ザノバにシーローン王国から勅命がくだります。
内容はこんなところ。
親友であるルーデウスはクリフと共に、今さらシーローン王国に帰ってどうするのか、捨て駒にされるだけだと諭しますが、ザノバは頑なにシーローン行きを決めるのでした。
迷わずルーデウスはザノバと共にシーローン王国へ行くことを決意します。
親友であるザノバを放ってはおけなかったんですね。
このことをオルステッドに相談したところ、オルステッドが何度もタイムリープして見ている、シーローン王国の行く末について教えてもらいます。
また、「パックスは死なせるな」と釘を刺されます。
パックスが共和国をつくることで、オルステッドとしては対ヒトガミに有利になるからでした。
もうひとつ注意されたことは、「死神ランドルフ・マリーアン」がパックスに付いている可能性について。
「死神」が敵となった場合、戦い方について話を聞きます。
その後、家族にも報告して、ロキシーが同行してくれることになります。
かくして、シーローン行きのメンバーはこの3人。
通常、急いでも往復4ヵ月はかかる道のりですが、ペルギウスにも報告した際、ザノバの懇願により、転移魔方陣を使わせてもらえることに。
ザノバはペルギウスと芸術面で”ウマが合い”懇意にしているので、頼み事が通りやすいんですね。
シーローンに到着してすぐ、パックスから北にある「カロン砦」の守護を命じられ向かいます。
ザノバは意外にも帝王学を学んでおり、兵達の士気の鼓舞に成功。
ルーデウスとロキシーという強力な助っ人も去ることながら、ザノバが練った戦略も功を奏して、砦の守護に成功します。
ところが今度は、シーローンでクーデターの報を聞き、急行。
地下道から城内部へ潜入し、パックスの部屋の前に到着すると、そこにはガイコツのような顔をした「死神ランドルフ・マリーアン」が扉の前で椅子に座っていました。
会話の後、部屋に入ろうとした所を「死神」に止められ問答をしていると、突然襲い掛かってきて、なし崩し的に戦闘に入ります。
3人がかりで戦いますが、ランドルフは余裕の表情を見せルーデウスは撤退しようとしますが、ザノバは頑なにパックスに会うのだと戦い続けます。
そんなザノバも戦闘不能になった時に、ルーデウスは「出直しますから、見逃してもらえませんか?」と言うと、あっさり「構いませんが…」と言われ拍子抜けします。
話を続けると、「死神」は「パックスから部屋に誰も入れるなと言われているので、それに従ったまで」ということでした。
つまり「死神」はパックスの敵ではなく、ルーデウスの早とちりだったんですね。
こうして戦いは終わり、パックスの部屋に入ると、パックスは妻のベネディクトと”致した後”でした。
ですが、パックスは疲れた諦念の表情でバルコニーにたたずんでいました。
その理由はこんなところ。
話終わった途端、パックスはバルコニーから転落し、死亡します。
ザノバは弟を失い、落ち込みます。
ロキシーも「自分のせいでパックスは死んだ」と、思いつめるのでした。
当時のロキシーは魔術師として上を目指していましたし、優秀すぎるルーデウスと比べて、パックスを出来の悪い生徒という見方をしていたんですね
そんなロキシーにルーデウスは、いつか言ったことがある、「先生は、失敗したんじゃなくて、経験を積んだんです」と話し、泣いているロキシーに寄り添うのでした。
こうしてシーローンでの戦争は終わり、ザノバとロキシーと共に帰還。
オルステッドには作戦の失敗を報告。
家に帰ると、エリスは10日前に出産を終え、長男「アルス」が生まれていました。
ルーデウスは嬉しいはずなのに、どこか表情に影があります。
それはこんな理由ですね。
でも帰って来たザノバに、ジュリが泣いて喜んでいる所を見てルーデウスは思います。
「自分の大切な人を誰も失わずに帰ってこれた」
この事実をかみしめ、「喜んでいいんだ」と思い赤ん坊の所へ。
アルスを抱いたルーデウスは、色んな感情がこみ上げ泣きじゃくってしまいます。
これを見たエリスは「もう、ルーデウスは泣き虫ね…」と言って、頭を撫でてくれるのでした。
祖母との確執と影で動く者
シーローンでの戦争から2年程経った頃、ルーデウスは22歳となりラノア魔法大学を卒業します。
この2年間で各国との人脈づくりや、ヒトガミとの戦いに向けて布石を打ってきました。
そんなある日、母ゼニスの実家である「ラトレイア家」から、手紙が届きます。
内容はこんなところ。
ちょうどルーデウスもミリスへ行く目的がありました。
ということで、ミリスに行くメンバーはこの4人になります。
ミリス神聖国の首都、「ミリシオン」に到着すると、”偶然”にもギースと再会。
以前別れた後の会話を楽しんだ後にギースとは別れ、その日はクリフの家に泊まることになります。
翌日、ゼニスの実家「ラトレイア家」に向かい、祖母「クレア」と対面。
事前に聞いていた通り、クレアは気難しい性格で剣呑な雰囲気に。
そしてクレアは廃人同然のゼニスを、「どこぞの貴族に嫁がせる」という話をしだして、ルーデウスがキレてしまいます。
ゼニスの手を引いて部屋を飛び出して、衛兵を蹴散らし、怒りながら帰路につくのでした。
その夜、クリフからの提案で翌日教皇に会うことにします。
ラトレイア家との関係悪化でミリスで動きにくくなるため、クリフが気を使ってコネづくりに協力してくれたんですね。
ミリス教団は2つの派閥に別れています
翌日、教団本部で受付を待っていると、叔母のテレーズと再会します。
テレーズは神殿騎士団の「神子護衛」の任についていました。
「ラトレイア家」での一件を話すと、関係改善に協力してくれることになります。
その後、クリフが呼びに来て、2人は教皇「ハリー・グリモル」と面会。
ここでルーデウスは教皇と交渉し、「傭兵団立ち上げの支援」を取り付けるのでした。
クリフの家に戻ってくると、ゼニスがいません。
どうやらギースがやってきて、ゼニスを観光に連れて行ったようなんですが、夕方になっても帰って来ません。
ルーデウスはアイシャと共に捜索に出て、ギースを呑み屋で見つけ、問いただします。
ルーデウスはギースがヒトガミの使途になっている可能性を考えていたんですね。
ですが、ギースは「ラトレイア家の迎えの者に引き取らせた」と言って平謝り。
ギースも加えた3人で、ラトレイア家を訪ねます。
出てきたクレアは、「知らぬ存ぜぬ」の一点張り。
怪しさは感じましたが、一旦この場は引きさがります。
翌日も、各々がゼニス捜索に当たる中、ルーデウスは教皇やテレーズに相談。
数日後にはテレーズから、「クレアがゼニスを監禁していることを暗に認めた」と連絡をもらいます。
また数日後にテレーズに会おうとした所、なぜかテレーズ率いる神殿騎士団がルーデウスを捕縛する構えに。
「昨日の味方は今日の敵」といったところでしょうか。
テレーズにしてみれば、ルーデウスが神子誘拐の嫌疑かけられており、立場上こうするしかなかったんですね。
会社員は上の命令には逆えません。
8人に取り囲まれますが、ルーデウスの敵ではありません。
難なく相手の攻撃を”いなして”いた所に神子が現れ、とっさに攫ってしまうのでした。
ラトレイア家が所属する枢軸卿派は神子を擁することで勢力を伸ばしており、必ず助けようとします。ゼニスとの交換条件の人質にしようと考えたんですね。
しかし神子はあらかじめルーデウスの思考を読んでいて、ルーデウスが悪気があってこんなことをしているのではないことを知っています。
ルーデウスに助力するために、神子はあえて攫われるために出てきてくれたのでした。
神子から教団の内部事情を聞き、教皇と話をするために教団に乗り込んだ所、祖父であり神殿騎士団剣グループ大隊長の「カーライル・ラトレイア」が現れます。
カーライルに教団内部の会議室に案内された所、教団トップの面々がそろっていて、そこにはクレアとゼニスの姿もありました。
どうやら事の顛末を知ったトップの面々が、そろって話し合いをしようとしていた模様。
ルーデウスはこの話し合いで、「返答によってはオルステッド陣営として、ミリスと敵対しなければならない」と強い姿勢で望みます。
ここで、事態の全貌が判明。
また、クレアがこのような行動に至った経緯もわかります。
冷然とした態度のクレアでしたが、全てはゼニスと家のためを思っての行動だったんですね。
やり方はかなりマズいですが…
こうして一件落着と思いきや、どうにも行動がおかしかったギースを問い詰めようと思っていた所、置き手紙が。
この手紙で「ギースがヒトガミの使途」だったことが判明するのでした。
この後も忙しく世界中を駆けまわっていたルーデウス。
家庭では、「シルフィとの2人目の子供名前を考えていなかった」という、痛恨のミスをしてしまいます。
シルフィは気丈に振舞い、無事男の子を出産。
名前は「ジークハルト(通称ジーク)」と名づけられます。
生まれてきた子供は、この世界で忌避されている「緑の髪」をしていました。
また、緑の髪は少なからずラプラス因子をもっている証拠です。
ルーデウスの「名前忘れの一件」から思い悩んでいた上、恐れていた「緑の髪」にシルフィは出産直後に気絶し、その後も鬱々としていました。
緑色の髪はこの正解では恐怖の象徴です。
子供がいじめられたり、不幸な人生を歩まないかとシルフィは思い悩むんですね
そんな折、ペルギウスから呼び出しを受けます。
ペルギウスは来るべきラプラス復活の際、こえれを倒すことを目的に動いています
ジークが「ラプラスの生まれ代わりを疑われているのではないか?」と考えたルーデウスは、ペルギウス謁見に際して、このような話をします。
ルーデウスの覚悟とは裏腹に、ペルギウスはその子が「ラプラスではない」とあっさり断言します。
またルーデウスの早とちりでした
ペルギウスはジークに「サラディン」という名前を授けます。
一方的な贈り物でしたが、仮にも相手は「甲龍王」。
無下にするワケにもいけないので、ジークの名前は、「ジークハルト・サラディン・グレイラット」と名付けたられたのでした。
決戦へ向けての布石づくり
ルーデウスはオルステッドと相談しつつ、来るべきギースとの決戦に向けて動きます。
オルステッド陣営の方針はこんなところ。
ルーデウスは家族や友人(ザノバやエリナリーゼ)などにも全てを話し、協力を仰ぎます。
もちろん、皆快諾。
話し合いをしつつ、5人の人物を仲間に引き入れるべく行動を開始します。
その後、約1年間布石づくりに取り組みながらも、様々なイベントが起こります。
ギースもルイジェルドも居場所がビヘイリル王国と判明します。
罠である可能性も疑いますが、これほどのチャンスを逃すのは得策ではないと判断。
決戦に向けてルーデウスは動き出すのでした。
ビヘイリル王国へ
ギースとの戦いにあたってはでは総力戦となり、ルーデウスの家族や友人も参加することになりました。
また、アリエルからの援軍として、この二人が派遣されます。
実はシャンドルの本名は「アレックス・カールマン・ライバック」、つまり北神二世です。
元々アレックスは、北神の一線を退いてからは偽名で活動しています。
ヒトガミ側に、正体がわかっていない方が動きやすいというのもあったんですね。
陽動などの意味合いもあり、各パーティーに分かれて行動することになります。
ルーデウスは、アリエルからもらったマジックアイテムで変装し、第二都市「イレル」に入ります。
当初はギースの情報を集めていましたが、先にルイジェルドの有力情報が入ります。
それは、「帰らずの森」近くの村で、「悪魔」の目撃情報があったことでした。
おそらくそれはスペルド族のことだろうと推測したルーデウスは、その村に向かうことに。
数日かけて森の奥に入った一行は「透明狼(インビジブルウルフ)」に襲われ苦戦をします。
そんな所に助太刀してくれた戦士がいました。
それがルイジェルドだったんですね。
念願のルイジェルドとの再会に、ルーデウスは歓喜します。
ルイジェルドはようやく同族と合流できていたんですね。
ルイジェルドに案内されて、スペルド族の村に案内されたものの、村では「謎の病」で倒れる人が続出していました。
ルイジェルドも例外ではなく体調が悪い模様。
少し落ち着いた所で、ルイジェルドに仲間になって欲しいと話をします。
すると突然、ルイジェルドが苦しみだして、ルーデウスにキスをしてくるのでした。
この時、謎の物体がルーデウスの口から入り込みます。
これが、ギース側に付いていた「冥王 ビタ」でした。
冥王ビタは粘族で、スライムのような身体をしています。
相手の身体に入り込んで、覚めない永遠の夢を観せて殺してしまう戦い方をします。
ルーデウスは意識を失い、「ビタ」による「覚めない幸せな夢」をさまよっていました。
しかし、どの夢でも最後に死にかけのパウロが現れ、これが夢であると気づかせてくれます。
呪縛を破られた「ビタ」は消滅し、ルーデウスは夢から覚めるのでした。
どうやら以前、「死神ランドルフ」にもらった「ラクサスの骨指輪」がルーデウスを護ってくれた模様。
つまりルーデウスの周りの亡くなった人で最も信頼していたのは「パウロ」ということ。
しかしルイジェルドをはじめ、多くのスペルド族で「謎の病」が進行し、危機的状況に。
オルステッドを頼るも治療法が見つからず、悶々としていた所へクリフとノルンがやって来ます。
ノルンは大好きなルイジェルドを懸命に介抱しました。
クリフは見事「謎の病」の治療法を見つけ、スペルド族の危機を救うのでした。
北神アレクとの戦い
スペルド族が快方に向かっているのを確かめたルーデウスは、まず「スペルド族の村」の存在を認めてもらおうと、ビヘイリル王に謁見します。
ビヘイリル王は「スペルド族」を見極めるため二人の使者を遣わし、ルーデウス、ドーガと共にスペルド族の村を訪れます。
使者の印象は好感触だったものの、首都へと戻る道中で使者2人がマジックアイテムの変装を解いて別人に。
2人は何やら会話をした後、突然襲いかかってきます。
実はこの2人がヒトガミの使途で、強敵でした。
ちなみに謁見したビヘイリル王も、実はマジックアイテムで変装したギースだったんですね。
ルーデウスは不意を突かれて、地竜谷の谷底へ落ちてしまいます。
意識を失ったルーデウスはヒトガミと邂逅。
ヒトガミはイライラを隠さず、ルーデウスを罵って去っていくのでした。
地竜谷の底で目が覚めたルーデウスは、駆けつけたドーガに助けてもらったことを知ります。
2人はなんとか谷底からスペルド族の村まで帰還します。
村には異変を感じたメンバーが集まっていました。
スペルド族の村に集まった主力メンバー
心配していたエリスは、帰って来たルーデウスを見て抱きつき「心配したのよ」と言うのでした。
ルーデウス一行が規定時刻までに戻って来なかったため、ビヘイリルからは100名超えの討伐隊が差し向けられます。
その中には「元剣神ガル」「北神アレク」「鬼人マルタ」の姿もありました。
対するオルステッド陣営の戦力はこちらの通り。
最強の手札はオルステッドですが、魔力の回復が通常の1000倍遅いという呪いがあります。
そうなれば、この先のラプラス戦やヒトガミ戦では相当不利になってしまいます。
つまり、オルステッドが戦線に出ることは敗北を意味するんですね。
戦いが始まると、神級の敵に各自が当たることになりました。
ルーデウスはシャンドルと共に、北神アレクサンダー(以下アレク)と対峙します。
シャンドルはアレクの父親です
アレクが持つ「王竜剣カジャクト」の力は絶大で、徐々に劣勢になっていきます。
が、ここで剣神を倒したエリスとルイジェルドが合流。
デッドエンドの再結成です!
ですが、それでもアレクの力に及ばず、北神流最高奥義「重力破断」により4人とも吹っ飛ばされ、満身創痍になります。
幸いというべきか、アレクはオルステッドとの決闘がしたかったため、追撃は免れ、その間に治癒魔術で回復。
アレクは英雄に憧れる子供のような単純思考。
詰めが甘かったり、色々ドジを踏みます。
が、北神を名乗るだけあって実力は本物です。
ここでロキシーが準備していた、「魔道鎧一式」の召喚が完了。
魔道鎧に乗り込んだルーデウスは、合流したシャンドル、エリス、ルイジェルド共に、再びアレクと対峙します。
が、それでも徐々に戦いは劣勢に。
そこへ、「鬼人マルタ」と戦っていたザノバとドーガが吹っ飛んで来ます。
「北神アレク」と「鬼人マルタ」そろったことで、戦況は絶望的に。
しかし、ここで不死魔王「アトーフェ・ラトーフェ・ライバック」が到着します。
アトーフェは北神二世アレックスの母であり、北神三世アレクの祖母になりますね。
オルステッド側に付いているアトーフェは親衛隊を送り込み、先んじて鬼人の島「鬼ヶ島」を占拠していました。
動揺した鬼人は、戦線を離れて鬼ヶ島に帰ってしまいます。
1人になったアレクはさすがに戦況不利を悟り、地面を割って地竜谷の底へ逃げようとしますが、逃走の意図を読んだルーデウスは1人追撃。
落下の勢いに乗せて、何度もアレクを殴りつけ、そのまま二人共、谷底に叩きつけられます。
起き上がった2人は肉弾戦となり、ルーデウスは拳を叩き込んでからの「岩砲弾(ストーンキャノン)」の連発で、アレクを倒すのでした。
「王竜剣カジャクト」を回収し、村への帰路につきます。
ちなみに、スペルド族の村へ帰る道中、ふと七大列強の石碑を見つけます。
一番下が、ミグルド族のお守りのマークに変わっており、ルーデウスが「七大列強第7位」に入ったことを知るのでした。
バーディ&ギースとの最終決戦
ルーデウスは北神アレク戦のあと、ほとんど休む暇もなく動き出します。
残っていた懸念を処理しつつ、次の戦いに向けて準備するんですね。
具体的にはこんなところ。
鬼人との和平が結ばれ、鬼ヶ島で祝杯を挙げていた所、突如、海から敵襲にあいます。
それが最終ボスとなるこの2人でした。
ただでさえバケモノじみた強さのバーディーは、闘神鎧(七大列強第三位)をまとっていました。
ギースはバーディの肩に乗っていただけであまり戦闘には関係ありませんでしたが、
頭は切れるのでバーディの舵役といったところですね。
バーディとギースに相対したのはこのメンバー。
これだけの戦力があるにも関わらず、バーディの強さは圧倒的で、撤退を余儀なくされます。
しかもこの戦いで、”しんがり”を務めた3人が行方不明となるのでした。
スペルド族の村に戻って来たルーデウス達は、バーディー来襲に備えます。
この戦いでは、あらかじめロキシーに「魔道鎧零式」の召喚を依頼していましたが、時間がかかります。
まずは、その時間稼ぎをする防衛線を引くのでした。
アトーフェ達が抑えてくれたため、2日後バーディーは正面からやって来ます。
ルーデウス達は防衛線で善戦し、4日間の足止めに成功します。
4日目の朝には、バーディーが1人で森から登場し、ギースはいません。
攻めあぐねたギースがバーディから降りることで、思う存分暴れてもらうことにしたんですね。
ギースが森に潜んでいる可能性を考え、ルーデウスは広範囲魔術「フラッシュオーバー」で森を焼き払います。
仮にギースが1人の場合、彼に戦闘力はありません。
そんな捨て身の行動をするか?と考えつつも、「念のための対応を取った」という所ですね。
最後の総力戦となり、このメンバーが相対します。
闘神をまとったバーディの強さは圧倒的で、次々に戦線離脱者が増え、全滅してしまいます。
ルーデウスがバーディーにトドメを刺されそうになったその時、黒狼がバーディの膝を切り裂きます。
それでも瞬時に回復するバーディが拳を振り上げますが、なぜか吹っ飛んでいきます。
それは応援に駆けつけたギレーヌとイゾルテでした。
応援に駆けつけたメンバーはこちらのとおり。
シルフィは素早く無詠唱治癒魔術で皆を回復、戦線を戻すことに成功します。
シルフィは現役を退いて久しいですが、素早く走り回り、無詠唱治癒魔術で皆を回復させてしまいます。
さすが、シルフィですね。
ルーデウスはこの場を任せ、急いで村に戻ると、ロキシーが「魔道鎧零式」の召喚に成功していました。
ルーデウスは「魔道鎧零式」に乗り込み戦線に復帰。
ルーデウスとバーディーの一騎打ちが始まります。
ルーデウスはバーディの腕を一本ずつ吹っ飛ばして魔法陣に封印することで、バーディーの身体は徐々に小さくなっていきます。
このまま行けば勝機が見えると考えたのも束の間。
最後の一本となったバーディの腕がルーデウスに「会心の一撃」をお見舞い。
魔道鎧の前面が大破します。
衝撃は内部にまで伝わり、ルーデウスは大ダメージを受けるのでした。
動けなくなったルーデウスは、バーディーから最後の一撃をくらいそうになった所で、エリスが間一髪、バーディの腕を切り落とします。
が、エリスの銘剣「凰雅龍剣」が折れ、バーディがエリスに迫ります。
ルーデウスはアレクから回収していた銘剣「王竜剣カジャクト」を取り出し、ありったけの魔力を注ぎ込んで、エリスに投げます。
これを受け取ったエリスは大上段から全力で振り下ろし、バーディーを打ち破るのでした。
その後、満身創意ながらもギースを追うつもりだったルーデウスは、先ほど焼き払った森で黒焦げになったギースを発見。
虫の息になっていたギースと最後の会話をかわし、ギースは息を引き取るのでした。
ちなみにアレクは生きていて、オルステッドに戦いを挑みます。
ルーデウスはオルステッドを戦わせてはいけないと考えますが、オルステッドは「俺も一度ぐらい、仲間を信じて戦ってみたい」と言います。
オルステッドがルーデウスを心から信頼した胸アツなシーンです。
ルーデウスも感無量だったことでしょう。
オルステッドは自身の最強の武器である「神刀」を抜き、アレクを圧倒的な強さで下します。
こうしてアレクはオルステッドの軍門に下るのでした。
オルステッドの強さがハンパないですね
苦しい戦いでしたが、ルーデウスは大事な人達を誰も失うことなく、完全勝利を掴んだのでした。
決戦後の穏やかな日々
決戦後はヒトガミの妨害工作は”なりを潜め”、ルーデウスに穏やかな日々がやってきます。
3人の妻はそれぞれの得意を活かしつつ、ルーデウスを支えています。
ルーデウスは引き続きオルステッドの元で、来るべきヒトガミとの戦いに向けた地盤固めを続けています。
ヒトガミのいる場所に到達し、かつ有利に戦うためにはいくつか条件があるんですね。
それがこちらのとおり。
つまり、ラプラス復活の頃ルーデウスは、ほぼ亡くなっています。
それまでに、できる準備をしているんですね。
以上の指針から、ルーデウスの具体的な活動はこんなところです。
他にも、ナナホシに頼まれた「セブンスター」名義での活動をしています。
ナナホシは決戦の少し前に「転移魔法装置」を完成させますが、日本に帰るのに失敗します。
ナナホシは、おそらく未来に転移するであろう「篠原秋人が自分を待っている」という仮説を立て、それまでは眠りにつくことにしたのです。
これ以降、ペルギウスの精霊の1人「時間のスケアコート」の能力で眠りにつき、一か月に1度程度起きることにしています
こういった経緯により、「篠原秋人」がナナホシを見つけられるよう、代わりにルーデウスが「セブンスター」の名前で活動している訳ですね。
こんな仕事を継続しつつ、家庭でも様々なイベントが訪れます。
決戦後から晩年のルーデウスの話は、また別記事にて詳しくまとめようと思いますよ。
ルーデウスの最期
ルーデウスは68歳の頃に、エリスと死別します。
エリスは70歳を過ぎた晩年も、毎日のトレーニングを欠かしませんでした。
ある日、いつものようにトレーニングを終えた後、ベッドに倒れ込み、そのまま息を引き取ったのです。
ルーデウスは3日間泣き続けていたそうですが、妻2人の支えもあり乗り越えました。
悲しいけれそ、ルーデウスが家族を大事に想っている素敵なエピソードですね
ルーデウスが74歳になった頃には、ベッドで寝て過ごすことが多くなっています。
この時、ひ孫のフェリス(アルスの孫)のイタズラで「龍神の腕輪」を外されて、ヒトガミと邂逅。
ヒトガミが、オルステッドと自分の孫やひ孫達によって封印される夢を観ます。
その後目が覚めると、シルフィとロキシーをはじめ家族がみんな集まって来ます。
オルステッドの姿もありました。
この頃にはオルステッドとは家族ぐるみの付き合いになっていることがわかりますね
ルーデウスは皆が元気でいてくれることに安堵し、「頑張ったかいが、あったなぁ…」とつぶやきます。
「この心地良い時間をもう少し過ごしていたい」と思いつつも、ルーデウスのまぶたは落ちていき、永遠の眠りについたのでした。
ルーデウスはこの世界で「本気出して」生涯を全うしたんですね。
ちなみに、死後ルーデウスのポケットからは白い布…つまりパンツが発見され、ロキシーが慌てて隠したそうです。
ルーデウスは生涯、ロキシー教を崇拝していたんですね(笑)
まとめ
ルーデウスの一生を書きつづってみました。
無職転生は物語が深いので、まとめようと思っても、どうしても長くなってしまいますね。
ルーデウスは時に悩み、大切なものを失ったりもしましたが、かけがいのない友人、愛する妻と家族に恵まれ、充実した人生を全うできたのではないでしょうか?
これもひとえに、前世での後悔をを糧に、全力で生きたからですね。
転生作品は数あれど、主人公の「生まれるから死ぬまで」を描いた作品は、そう多くはないんじゃないでしょうか?
ちょい大げさですが、私は「無職転生」を読み終わった時に、自分の人生を振り返り、「これからどう生きるのか?」について感慨深く考えるキッカケになりました。
それほどに、「無職転生」は人の心を動かす作品なのではないかな?と感じています。
「無職転生」の作品が少しでも多くの方に届くことを願っています。
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