
アニメ一期で登場したオルステッドの強さがチート過ぎる。
でもなんでルーデウスを助けたの?
オルステッドって一体何者?
アニメ一期終盤で突如現れたオルステッド。
「ヒトガミ」の名を口にしたルーデウスの命を奪おうとし、直後に助けるという不可解な行動。
なぜかルイジェルドとエリスのことを詳しく知っている、という謎多き人物。
今回は、オルステッドの謎や人物像を詳しく解説していきます。
たぶん、この記事を読み終わる頃には、オルステッドがカワイイと思えてくるはず。
ぜひ、最後まで読んで頂ければ。
- オルステッドはどんな人物なのか?
- なぜ会ったこともないはずの相手のことを知っているのか?
- なぜ殺そうとしたルーデウスを助けたのか?
- オルステッドの強さ
- オルステッドの人物像【実はカワイイ】
- オルステッドとナナホシ、ヒトガミ、ラプラスとの関係性
- オルステッドの最期はどうなるか?
オルステッドの人物概要
オルステッドは七大列強序列第二位に名を連ねる龍族の男です。
名前 | オルステッド |
生年(甲龍暦) | 330年(転生した日) |
種族 | 古代龍族 |
立場・肩書・二つ名 | 龍神 七大列強2位 |
約500年前に起きたラプラス戦役において、魔神ラプラスの封印に大きな功績を遺した甲龍王ペルギウスをたたえ、使われるようになった暦
オルステッドの正体は初代龍神の息子
まず、結論から言ってしまいましょう。
かつて数万年もの太古の神話の時代。
六面世界のそれぞれが営みを成していた時代。
六面の世界にはそれぞれ1人の神が君臨していました。
その1人が、龍族を統べていた初代龍神でした。
しかしヒトガミの陰謀により、初代龍神は人族以外の世界を壊滅させてしまいます。
龍族の世界も破滅する時、正気に戻った龍神は、まだ幼児だった息子のオルステッドを特殊な転生術により人族の未来へ送ります。
送られた時代が、無職転生のストーリーが始まる少し前、甲龍歴330年でした。
実はこの世界は、六面のサイコロのように世界が6つに別れています。
各世界には、「人」「魔」「龍」「獣」「海」「天」の世界があり、それぞれに特徴的な種族が存在しました。
太古の六面世界の物語は、「小説家になろう」の「古龍の昔話」というスピンオフ作品で描かれています。
無職転生の壮大な世界観がより奥深く知れるので、ぜひ読んでみてはいかがでしょう?
呪いを複数もっている
オルステッドは未来へ送られる前に、初代龍神からいくつかの秘術(バフ効果)を施されていますが、その副作用として、いくつかの呪い(デバフ)にかかっています。
まず、オルステッドにかけられた秘術はこちらのとおり。
- 世界の理から外れることで、ヒトガミからはオルステッドとその周辺の現在も未来も見ることができない
- 甲龍歴530年時点でヒトガミを倒せていない、もしくはそれまでにオルステッドが死亡した場合、記憶を保ったまま強制的に甲龍歴330年に戻される(タイムループ)
ヒトガミは世界のどこに誰がいて、どんな未来があるのかを見通す能力がありますが、秘術の効果で、唯一オルステッドだけは視ることができません。
一方で、これらの秘術の副作用として、以下のような呪いがかかっています。
- この世界のあらゆる生物に嫌悪される、もしくは恐怖される
- 魔力の回復が著しく遅くなる
「アニメ 無職転生」では21話、マンガでは「
無職転生~異世界行ったら本気だす~ 9」、赤龍の下顎にて、オルステッドに遭遇したエリスとルイジェルドがひどく怯えているのがわかります。
これはオルステッドにかかる、強力な呪いの影響なんですね。
ただし、呪いには例外もあるようです。
たとえば、異世界人には呪いが効きません。
異世界人であるナナホシとルーデウスは、オルステッドを嫌悪も恐怖もしていませんでした。
後に生まれるルーデウスの子供たちも、特に怖がることなくオルステッドと接しています。

まぁ、ルーデウスは殺されかけてるので、恐怖はしていましたが、あれは呪いじゃなく普通の恐怖ですね
また、この世界の住人でも、中には呪いを克服できる者もいます。
例えばアリエルもその1人。
アスラの王族として高い社交術を身に着けており、嫌悪感を切り離す術をもっているんですね。
とはいえ、そんな者はかなり限られます。
オルステッドは常に人に嫌われながら生きてきたんですね。
そう考えれば、いくら強靭な精神をもつ龍神オルステッドといえども、一抹の寂しさは感じていたのかもしれません。
タイムループを繰り返している
先に少し書いたとおり、初代龍神の秘術により、オルステッドは何度も同じ時間をループしています。
アニメの1期で出会った、エリスやルイジェルドのことを知っているのは、過去のループで何度も会ったことがあるからなんですね。

ゲーム的にはコンティニューですが。
200年走り抜けて、また最初からはツラい
オルステッドは既にタイムループを100回以上繰り返しています。
つまりは、2万年以上を生きてきたことになり、ヒトガミに100回以上負け続けているとも言えますね。
【チート】龍神オルステッドは驚異的な強さ
オルステッドは、この世界において最強と言える存在です。
先に書いた、初代龍神の秘術により何度もやり直せる時点で、かなりのアドバンテージがありますが、単純な戦闘能力においても最強なんですね。
その強さはこちらのとおり。
- この世界に現存するすべての技と術を神級以上で扱える
- 光の太刀をはじめほとんどの技を素手で扱える
- 龍神固有の魔術を複数扱える
オルステッドは剣術三大流派「剣神流」「水神流」「北神流」のすべてを神級レベルで、しかも素手(手刀)で扱うことができます。
剣神流奥義である「光の太刀」さえも、素手で放つことができます。
魔術もそのすべてを神級で使用でき、以下のような種族固有の魔術も多数扱います。
- 乱魔(ディスタブマジック)
- 龍門
- 龍聖闘気
- 吠魔術
- 重力魔術
魔術の詳細については、こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方はどうぞ。
以上ご紹介したとおり、オルステッドは戦闘能力すべてにおいて、レベルがカンストしており、チート的な強さを誇ります。
オルステッドとナナホシの関係性
ナナホシは異世界転移で日本から飛ばされ、アスラ王国の草原に飛ばされてしまいます。
突然の見知らぬ、しかも誰もいない土地で行き倒れかけていた時に、オルステッドによって助けられます。
1年ほどは、アスラ王国でこの世界の言語や魔法の存在、通貨や生活習慣について学び。
その後は、元の世界に帰るための情報集めや、同じように転移したかもしれない友人を探すため、オルステッドと共に、1年かけて世界を旅しています。
右も左もわからなかったナナホシにとって、生きる術を与えてくれたオルステッドは、恩人と言える存在ですね。
オルステッドとヒトガミの関係性

なんでオルステッドは、ヒトガミをあんなに敵視してるんだろう?
アニメ勢の方はこう思った方も多いんじゃないでしょうか?
結論から言うと、ヒトガミはオルステッドの「親と故郷の仇」になります。
最初に書いたとおり、太古の六面世界の時代。
龍族はオルステッドの実父である、初代龍神が治めていました。
ですが、ヒトガミの策略により初代龍神は、人の世界以外を滅ぼしてしまいます。
- 獣の世界
- 海の世界
- 天の世界
- 魔の世界
その後、初代龍神はヒトガミの策謀に気づき、ヒトガミが影響力をもつ「人の世界」を滅ぼそうとします。
しかし、ヒトガミの策謀に気づかない五龍将などと袂を別ち、身内同士の戦いの末、弱った所をヒトガミに殺されてしまうのでした。
こういった背景からオルステッドは、龍の世界を滅ぼし、初代龍神を殺したヒトガミを倒すことを使命として活動しているんですね。
オルステッドとラプラスの関係性
ラプラスとは結構複雑な関係です。
- 父である初代龍神の愛弟子
- オルステッドの行く末を見守る後見人
- 殺さなければならない相手
相反する関係性で混乱するかもしれませんね。
ラプラスの出自はよくわかっていませんが、物心ついた頃には古代「魔の世界」の龍鳴山で1人暮らしていたそう。
魔族と龍族、両方の身体的特徴があったことから、ハーフではないかと推測されます。

ラプラスの出生に関しては謎が多いので、今後詳しく描かれると嬉しいですね
あるとき、手ひどく負傷していたラプラスの元に初代龍神が現れ、保護されます。
龍の世界に連れられ、そのまま初代龍神の元で暮らしはじめます。
五龍将、特に甲龍王ドーラに修行をつけてもらい、めきめきと頭角を表し、五龍将の1人に数えられる人物になりました。
ですが、龍の世界は滅亡。
滅亡の直前、初代龍神は我が子を未来で転生させる秘術を施し、ラプラスに後を託すのでした。
- ヒトガミの正体を調査してオルステッドに伝える
- ヒトガミの居場所を突き止めてオルステッドに伝える
- ヒトガミの弱点を見つけ伝える
- その他、すべての必要な情報や技術を集め伝えること
「二代目龍神」として、ラプラスは何万年という時間を精力的に活動します。
しかし、本編の5000年程前に起きた第二次人魔大戦において、人族が滅亡寸前になったのを止めようと人族側で参戦。
闘神鎧を着たバーディーガーディーと一騎打ちとなり、相打ち。
ラプラスの魂は裂け、二人の人物に別れてしまいます。
これが、「技神ラプラス」と「魔神ラプラス」ですね。
二つの人格は龍神ラプラス時代の記憶は失っており、オルステッドのことを記憶しているのかも曖昧となっています。
ですがオルステッド曰く、「過去のループで直接ラプラスから闘神鎧について聞いた」と話しています。
オルステッドが転生したのが甲龍歴330年。
しかし、ラプラスは4000年ほど前に分裂して記憶を失っています。
既に記憶を失っているはずで、このあたりはどうしてラプラスから過去の話を聞けたのかが謎ですね。
これだけ聞くと、ラプラスは恩人とも言えそうですが、ことはそう単純ではありません。
オルステッドにとってラプラスは、将来殺さなければならない相手なんです。

混乱しますよね…
というのも、ヒトガミのいる六面世界の中心に辿り着くには、「五龍将の体内にある秘宝」が必要不可欠です。
ラプラスは五龍将の1人ですから、彼を倒さなければヒトガミの元に行けないんですね。
なぜルーデウスを助けたのか
「アニメ 無職転生」では21話、マンガでは
無職転生~異世界行ったら本気だす~ 9で、ルーデウスはオルステッドに殺されかけます。
しかし、死に体のルーデウスをオルステッドはなぜか助けるんですね。
この答えは、マンガだと「無職転生~異世界行ったら本気だす~ 15」、「アニメ 無職転生
」では2期9話で明らかになります。
理由はこちらのとおり。
- 同行していたナナホシが助命を提案した
- ナナホシはルーデウスが異世界人なのでは?と感じた
- 同じ異世界人なら協力関係になれるかもと考えた
オルステッドはヒトガミの使途を、誰であろうと問答無用で排除します。
ここでナナホシがいてくれなかったら、確実にルーデウスの命は無かったでしょうね。
オルステッドはルーデウスの上司となる
アニメ勢の方は意外に感じるかもしれませんが、先々でオルステッドはルーデウスの仲間になります。
正確には、ルーデウスがオルステッドの配下になるんですね。
この経緯については、原作ラノベ「無職転生~異世界行ったら本気だす~ 15」にて描かれていますよ。
共に打倒ヒトガミで共闘する訳ですが、徐々に2人は信頼関係を重ねていきます。
意外に優しいオルステッドは、ルーデウス家族を何かと気遣ってくれたりしますよ。
オルステッド陣営は徐々に規模を拡大し、ルーデウスは勝手に「オルステッドコーポレーション」と元の世界でいう「企業」のように呼んでいるのがまた面白いところです。
【実はカワイイ】オルステッドはルーデウスの子供が大好き
先に書いた通り、オルステッドは意外に優しい一面があります。
そもそも、オルステッドは孤独だったんですね。
- あらゆる生物から嫌われる呪いがあるため常に1人だった
- どこに行っても敵だらけで落ち着く間もなかった
- 孤独な人生を200年×100回以上送っている
でも、今回のループはいつもと大きく違いました。
- ナナホシやルーデウスなど異世界人には呪いが効かなかった
- ルーデウスとその子供には呪いが効かず、子供たちがオルステッドに懐いた
はじめて他人と共に過ごす時間をもてたんですね。
相変わらずの強面だったようですが、本人にとっては普通の表情だったようで、何かとルーデウス家族やナナホシに気遣いを見せています。
- 長女ルーシーがオルステッドに肩車をしてもらった際に、髪を全力で引っ張っても気にしなかった
- 次女のララがイタズラでオルステッドの書斎引出しにバッタを入れられても怒らない
など、オルステッドのカワイイエピソードがたくさん見られます。

実は作中最強のツンデレキャラなんですね
この辺りのお話はスピンオフ作品の「無職転生~蛇足編~」でたくさん登場します。
思わず「ニマッ」とするようなほんわかエピソード満載ですよ。
オルステッドの最後は?
結論から言うと、オルステッドの最後はまだ描かれていません。
無職転生の作品はルーデウスが転生してから、人生を終えるまでの物語であり、ラプラスとの戦いや、ヒトガミとの最終決戦までは描かれていないんですね。
この後、ルーデウスの妻や子供達、その孫や友人達がどのように登場するのかは気になるところです。
ルーデウス死後のお話は、原作者の「理不尽な孫の手さん」が先々書く予定と言っているので、今から待ち遠しくて仕方ありませんね。
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