無職転生って色んな魔術が出てくるけど、どのくらい魔術の種類があるんだろ?
あと魔術の階級なんかも出てくるよね?
詳しく知りたいわ~
今回は「無職転生」の世界における魔術について解説していきます!
無職転生の魔力や魔術はとても奥深い設定になっており、これだけでも沼ると楽しくなっちゃいます。
この記事では魔力と魔術について深ぼっていきますよ!
- 無職転生における魔術の概念
- 無職転生の魔術の歴史
- 詠唱と無詠唱の違い
- 魔術の種類
- 魔術一覧
- 分類外の特殊な魔術
- 魔術師の階級
- 魔力総量について
- ラプラス因子と魔力の関係
無職転生における魔術の概念
無職転生の魔術の概念としてはこんなところ。
無職転生において魔術は、魔力さえあれば誰にでも扱える能力です。
魔力を使用する方法は2つ。
つまり、魔力をもっていない人間でも、魔力の籠った物質を使えば魔術を使うことができるんですね。
とはいえ現実の世界同様、魔術の扱いにも向き不向きがある模様。
魔術師としての才能に恵まれる者は天候を操れる程の大魔術を行使できたりしますが、適正のないものは鍛錬しても初級止まりという者も多いです。
無職転生の世界はあらゆるものに魔力が宿っており、物や生物、死んだ生き物にまで魔力が存在します。
現実世界の科学で説明できないものはたいてい魔力が肩代わりしているようで、土魔術で中空に岩が出現したりするのは、大気中に存在する魔力が岩に変化しているということ。
また、魔術には現実世界の「エネルギー保存の法則」が当てはまるそう。
つまり、大きな物を召喚したり大魔術を行使しようとするには、それ相応の魔力が必要ということですね。
某アニメの「等価交換」に似てますw。
無職転生における魔術と魔力の歴史
魔術を最初に扱えるようになったのは、「古代長耳族(ハイエルフ)」と言われています。
人魔大戦の起こる前、少なくとも7000年前より以前に、ハイエルフたちが外敵と戦うため、森の精霊たちと対話し、風や土を操るようになったと言われています。
これが、史上最古の魔術と言われているそう。
その後、人族が戦争の中でエルフの魔術をマネして、形態化させ今の魔術が出来上がった。
人族は新しいものを生み出すのが得意で、発明大好きな人種だそう。
また、今の無職転生の人類は、ほぼ全ての人間に魔力があるそうです。
しかし太古の時代の人類には魔力をもたずに生まれてくる人間も多かったそう。
この世界の魔力をもつ人間には体外から入った魔力を中和する力があるのですが、魔力がないと体外から入ってくる魔力を中和することができずに体内に溜め込んでしまい、「ドライン病」という病にかかります。
このため、「太古の魔力がなかった子供」は例外なく10歳までに命を落としていたそう。
7000年程前の第一次人魔大戦の頃に、人類の魔力が強くなったことで自然と根絶しました。
こういった時代背景から、約7000年前の第一次人魔大戦が勃発した頃から、人類は飛躍的に魔術を発展させてきたことがわかりますね。
詠唱と無詠唱について
「詠唱」というのは、魔術を発動するために唱える「呪文」のようなものです。
魔術教本で書かれている、一般的な魔術の発動方法には2つの方法があります。
大昔の詠唱は一番簡単なものでも、唱えるのに1~2分くらいかかったんだそうで、魔法陣の方が主流だったようです。
ですが、今の無職転生の世界ではもっぱら詠唱で魔術を扱うのが一般的。
というのも、とある魔術師が詠唱の大幅短縮に成功し、一番簡単なものでは5秒程にまで短縮され、攻撃魔術は詠唱でしか使われなくなっています。
ただ、即効性が求められず、複雑な術式を必要とする「召喚魔術」はいまだ、魔法陣が主流となっている。
熟練した魔術師の中には、無詠唱(詠唱なし)や詠唱短縮で魔術が使える者もいます。
詠唱なし(無詠唱)で魔術を使える人間は、世界的にもかなり珍しい高等技術のようです。
ルーデウスは前世の知識や感覚を活かして2、3歳の頃から魔術の練習していたことから、最初から無詠唱で魔術が使えています。
ただルーデウスも、治癒魔術だけは「術を受けている感覚」が掴めなかったらしく、無詠唱では扱うことができませんでした。
一方、シルフィは幼少から魔術を扱っていたからなのか、はたまた才能なのか、全属性魔術を無詠唱で扱うことができます。
ロキシーは「詠唱短縮」を扱えるようになりますが、「無詠唱」は生涯できなかった模様。
ロキシーも魔術の才能はズバ抜けていましたから、これはおそらく、長年「詠唱」で魔術を使ってきてその感覚が身体に染みついてしまったからと思われます。
魔術師の階級
魔術には難易度別に階級があり、一定の魔術を会得することで魔術師の階級を付与されます。
階級とその実力レベルは以下のとおり。
下にいく程、難易度が高くなっています。
階級 | 実力レベル | 登場人物例 |
初級 | 入門者 | エリナリーゼなど |
中級 | 一人前 | タルハンドなど |
上級 | プロフェッショナル | クリフなど |
聖級 | エキスパート | シルフィエットなど |
王級 | 無双級 | ロキシーなど |
帝級 | 怪物級 | ルーデウスなど |
神級 | 最強レベル | オルステッド、ペルギウスなど |
階級は各属性の魔術自体に階級分けがあり、魔術師の強さを表す階級にも同じものが使われます。
例えば、水系統の初級魔術には「ウォーターボール」や「ウォーターシールド」などがあり。魔術師の階級は「水魔術初級」とか「水聖級」「水王級」などと呼ばれます。
一般的に一人前と呼ばれる魔術師は、自分の得意な系統の魔術を上級まで使えて、他の魔術は初級か中級くらいまでなら使える、といったところ。
上級魔術師は魔術師100人に1人くらいで、「引っ張りだこ」なんだとか。
さらに上級より上、「聖級」以上を使える者はとても少なく、一目置かれる存在。
現代日本でいうところの、「人間国宝」って感じでしょうか?
ただ魔術の階級は、証明書のようなものがあるわけではないようです。
作中での描写から予測するに、以下が階級付与の条件である模様。
つまりは、「実際にそのレベルの魔術を使える実力者が名乗れる」といったところでしょうか。
とはいえ、ルーデウスは帝級魔術は使っていませんでしたが、中級の「ストーンキャノン」を帝級レベルの破壊力で使えるなど、実力が帝級レベルだったため、周囲は帝級魔術師と認めていました。
必ずしも特定の魔術が扱えるからこの階級、という訳ではないようです。
魔術の種類・分類
魔術の種類は大きく大別するとこの3つがあります。
大別された魔術には、さらにいくつかの系統の魔術に別れています。
他にも分類できない魔術や、種族固有の魔術なんかもあります。
以下に魔術の分類をまとめました。
大別 | 系統 | 概要 |
---|---|---|
攻撃魔術 | 火魔術 | 火を扱う魔術 |
水魔術 | 水を扱う魔術 | |
風魔術 | 風を扱う魔術 | |
土魔術 | 土を扱う魔術 | |
神撃魔術 | 死霊に有効な魔術 | |
治癒魔術 | 治癒魔術 | 相手を癒す魔術 |
解毒魔術 | 状態異常(毒など)を無効化する魔術 | |
召喚魔術 | 召喚魔術 | 何かを呼び出す魔術 |
分類なし(もしくは不明) | 結界魔術 | 壁をつくり、内外部のものを守る魔術 |
混合魔術 | 複数系統魔術を順次または同時発動させ出現させる魔術 | |
転移魔術(※1) | 瞬時に遠くへ移動させる魔術 | |
固有魔術 | 種族特有の魔術 | |
占命魔術 | 未来の一部を観ることができる魔術 | |
死霊魔術(※1) | 死者を蘇らせて使役する魔術 |
人族により魔術は上記のように体系化されています。
ラノア魔法大学では使用頻度の高い「火」「水」「風」「土」「治癒」「解毒」魔術は、「基礎六種」と呼ばれる。
魔術一覧
次に作中で登場する具体的な魔術名を紹介していきます。
等級などは順不同となります。
系統 | 魔術 | 等級 | 概要 |
---|---|---|---|
火魔術 | 火球弾(ファイアーボール) | 初級 | 火弾を射出する |
閃光炎(フラッシュオーバー) | 聖級 | 極めて広範囲に一瞬で炎を行きわたらせる | |
大火球(エクサフレイム) | 中級 | 大玉サイズの火弾を射出する | |
爆発(エクスプロージョン) | 中級 | 爆発を発生。威力は調節可 | |
バーニングプレイス | 不明 | 特定の空間に熱を発生させる | |
獄炎火弾(エクゾダスフレイム) | 上級 | 詳細不明 | |
地熱(ヒートアイランド) | 不明 | 地面に熱を発生させる | |
ファイアーウォール | 中級 | 詳細不明 | |
灼熱手(ヒートハンド) | 不明 | 手元に熱を発生させる | |
火断(フレイムスライス) | 不明 | 炎の刃を飛ばす | |
火炎放射(フレイムスロワー) | 不明 | 炎を射出する | |
フレイムピラー | 中級 | 火柱を発生させる | |
溶岩(マグマガッシュ) | 上級 | 溶岩を発生させる | |
水魔術 | 水弾(ウォーターボール) | 初級 | 水弾を射出する |
水矢(ウォーターアロー) | 初級 | 20cm程の水の矢を射出する | |
水盾(ウォーターシールド) | 初級 | 地面から水を噴出させて壁をつくる | |
水蒸(ウォータースプラッシュ) | 初級 | 無数の水弾を周囲に打ち出す | |
水滝(ウォーターフォール) | 不明 | 水滝の後に地熱、氷結領域の順に発生させることで、霧を発生できる | |
水砲(スプラッシュフロウ) | 中級 | 大量の水を放出する | |
水流(フロードフラッシュ) | 不明 | 足元に大量の水を発生させる | |
水壁 | 不明 | 水の壁を作り出す火系統の攻撃を防ぐ際によく使用される。 | |
氷霜刃(アイシクルエッジ) | 不明 | 八つ裂き光輪のような氷刃を飛ばす | |
氷結領域(アイシクルフィールド) | 不明 | 特定の範囲を凍らせる | |
氷霜撃(アイシクルブレイク) | 中級 | 氷の塊を高速で射出する | |
氷壁(アイスウォール) | 不明 | 氷の壁を作り出す | |
氷撃(アイススマッシュ) | 初級 | 氷の塊を相手にぶつける | |
氷刃(アイスブレード) | 初級 | 氷の剣を作り出す | |
氷柱(アイスピラー) | 中級 | 地面から太い氷の柱を作り出す | |
氷槍(アイスランサー) | 不明 | 地面から氷の槍を突き出す | |
氷槍吹雪(ブリザードストーム) | 上級 | 放射状に周囲に氷の槍を放つ | |
絶対零度(アブソリュート・ゼロ) | 帝級 | フロストノヴァを高威力・高速化させたもの | |
豪雷積層雲(キュムロニンバス) | 聖級 | 雷雲を発生させて大雨を降らし、稲妻を落とす | |
雷光(ライトニング) | 王級 | キュムロニンバスで発生させた雲を圧縮して稲妻を落とす | |
電撃(エレクトリック) | – | ライトニングの下位互換ルーデウスの独自魔法特定の位置に電撃を飛ばす | |
風魔術 | 風裂(ウインドスライス) | 中級 | 風で対象を切り裂く |
風縛(ウインドバインド) | 不明 | 風の鞭が出現詳細不明 | |
突風(ブラスト) | 不明 | 詳細不明 | |
強風(ウインドブラスト) | 不明 | 強風を発生させる | |
ウインドスマッシュ | 不明 | 詳細不明 | |
衝撃波(エアバースト) | 初級 | 空間を振動させて相手を吹き飛ばす | |
真空波(ソニックブーム) | 中級 | 詳細不明ルーデウスが相手の腕を飛ばした | |
爆音衝撃波(ソニックブーム) | 上級 | 形のない衝撃の塊をぶつける。真空波もソニックブームと記載があり名前が混在している。 | |
ソニックブラスト | 不明 | 詳細不明衝撃波を放出するものと思われる(シルフィがアリエル護衛の際に使用) | |
風槍竜巻(トルネイドインパクト) | 上級 | ドリルのように回転する風の塊を叩きつける | |
颶風(バイオレントストーム) | 聖級 | 強力な風を発生させる。キュムロニンバスやサンドストームを消し飛ばす威力 | |
土魔術 | 岩砲弾(ストーンキャノン) | 中級 | 岩の砲弾を放つルーデウスが得意とする魔術ルーデウスは改良を加え、帝級並の威力で放つことができる |
炸裂岩砲弾 | – | 岩砲弾をアレンジしたルーデウスの独自魔術。射出した岩砲弾に衝撃が加わると岩砲弾が散弾のように炸裂する。 | |
土砦(アースフォートレス) | 上級 | 土でドームを作る作中では度々テントのように使用している | |
土落弾(アースピラー) | 不明 | 相手の頭上に岩の塊を出現させて落とす。 | |
石柱(ストーンピラー) | – | 石の柱をつくり出す。ルーデウスは天大陸を昇るエレベータとして使った | |
土壁(アースウォール) | 不明 | 土壁をつくり出す。敵攻撃の防御や足止めによく使われている | |
土枷(アースカフス) | 不明 | 土で手枷、足枷をつくり出す | |
土盾(アースシールド) | 不明 | 土の盾をつくり出す。ルーデウスがオーベールの剣を受ける盾として使用した | |
土網(アースネット) | 不明 | 土の網をつくり出す | |
土針鼠(アースヘッジホグ) | 上級 | 地面から無数の岩トゲを発生させる。 | |
土槍(アースランサー) | 初級 | 地面から土の槍を発生させる。ルーデウスは応用して、橋として利用したり、地面から平らな台を射出させて自分の身体を上空に飛ばしていた。 | |
流砂(サンドウェイブ) | 上級 | 足場を砂場に変える。ミリス神殿騎士団「聖墳墓の魔守り人」はルーデウスの泥沼をレジストするのに使用 | |
サンドスウォーム | 上級 | 巨大な砂の塊を発生させる。 | |
砂塵嵐(ダストストーム) | 上級 | ||
砂嵐(サンドストーム) | 聖級 | 凄まじい量の強風と砂を辺り一帯に発生させる「砂と暴風」の魔術。砂塵嵐の上位互換 | |
岩壁(ストーンウォール) | 不明 | 岩の壁をつくり出す。敵からの水魔術のレジストに使われる | |
ストーンバレット | 不明 | 詳細不明 | |
ストーンフォール | 中級 | 巨岩を作り出して落とす | |
神撃魔術 | エクソシストレート | 初級 | 白い光を放出し死霊にダメージを与える |
治癒魔術 | ヒーリング | 初級 | 深くえぐられたような傷や筋肉中でも治癒できる |
エクスヒーリング | 中級 | 骨折を治癒できる | |
シャインヒーリング | 上級 | 身体の一部を欠損した箇所の止血ができる欠損部を復元することはできない | |
不明 | 王級 | 身体の欠損部を復元できる | |
解毒魔術 | アンチドーテ | 不明 | 解毒が可能効果のある毒の種類は不明 |
召喚魔術 | 魔獣召喚 | 魔物や異世界の生物、物品などを召喚できる。人は召喚できない | |
精霊召喚 | – | 精霊を魔力で作り出す。基本的に命令に決まった動作しかしないが、複雑なプログラムをすることで、人間のように考えて動く精霊も作り出せる。 | |
結界魔術 | 結界魔術 | – | 魔力の壁をつくり出し、内外のものを守る |
混合魔術 | フロストノヴァ | – | 水蒸の後に氷結領域を出すことで水滴の付いた相手を凍らせる |
泥沼(マッドドロップ) | – | 水と土を合わせた混合魔術。文字どおり、足元に泥の沼を作り出して相手の動作を止めるルーデウスの代名詞とも言える魔術で、二つ名にもなっている | |
泥雨 | – | 水と土を合わせた混合魔術。辺り一帯に泥の雨を降らせる。攻撃力はないものの、足場が悪くなり相手の機動力を奪う。 | |
スチームドライ | – | 風と火を合わせた混合魔術。ルーデウス、オリジナルの魔術。ルーデウスは度々、衣服を乾かすのに使用しているが、服が傷みやすいのが難点。 | |
濃霧(ディープミスト) | – | 水滝→地熱→氷結領域を順番に発動することで、霧を発生させる混合魔術。敵の目を眩ませる目的でよく使われる | |
寒冷突風(ボーラブラスト) | – | 氷結領域→突風の順番に発動することで、辺りを極寒に変える混合魔術。相手の体温を奪い、戦闘力を削ぐ。 | |
火炎竜巻 | – | 炎と風の混合魔術。シルフィがウィ・ターの黒煙を吹き飛ばすのに使用した。 | |
爆風 | – | 空中に爆発を起こす | |
転移魔術 | 転移魔術 | – | 瞬間移動(テレポート)する魔術 |
固有魔術 | 乱魔(ディスタブマジック) | – | 龍族の固有魔術。 発動させる魔術を無効化する龍神ウルペンが創出した魔術。 魔力が形になる直前に、別の魔力で妨害して散らす。 |
転生術 | – | 龍族の固有魔術死後、未来で生まれ変わることができる。 初代龍神が創出した秘術死の間際、魂を未来へ送る。 不特定多数の人間に自分の因子を埋め込み何世代もかけて身体を作り変え、魂と肉体が一致した時、身体本来の魂を押しのけて術者の魂が入り込んで転生する。 | |
龍門 | – | 龍族の固有魔術甲龍王ペルギウスが創出した召喚魔術。 前龍門と後龍門の二つがある。 前龍門:相手の魔力を常時吸収後龍門:吸収した魔力を自分のものにする | |
龍聖闘気 | – | 龍神ウルペンが編み出した「龍神流」の奥義。驚異的な防御力を生み出す技。 剣神ガル・ファリオン曰く、「反則みたいな防御力」と言われる。 剣神流「光の太刀」以外では傷ひとつつかない。 ルーデウスの帝級クラスの岩砲弾でもかすり傷程度だった。 | |
ペルギウスの使い魔 | – | 甲龍王ペルギウスの固有魔術高い知能と強い力を持った精霊を何百年も使役できる。 創出したのは初代甲龍王ドーラだが、一日程度しか出現できなかったものを、ペルギウスが何百年も維持可能なものにした。 精霊が死んでしまっても、ペルギウスは空中城塞で復活させることができる。 | |
吠魔術 | – | ドルディア族の固有魔術 | |
重力魔術 | – | 王竜が使う固有魔術重力を自在に操る魔術。 軽くなる重力場をつくり自身の機動力を上げたり、物や敵の重力を操り機動力を奪う。 王竜の亡骸より鍛えられた魔剣カジャクトの所持者は重力操作を可能にさせる。 | |
占命魔術 | 占命魔術 | 不明 | 未来に起こりうる出来事や、選択の是非を占う魔術。 魔力を込めた水晶に映る、一部の未来視と他の情報から推論を立てて占う。 かつては国の行く末を占うことも多かったが、一部の術者を除き、胡散臭い者も多かったため現在は廃れている。ララは魔法大学で研究院をしている。 |
死霊魔術 | 死霊魔術 | 不明 | 死者を蘇らせて使役する魔術。 人魔大戦の頃に魔族が使用した魔術。戦争後は禁術となり失われた。 |
魔力総量と魔力切れ【MP:マジックポイント】
魔力総量
個人差はありますが、人が内包できる魔力量には限界があります。
この世界で広く知られている、「魔術教本」には「魔力は生まれながらに総量が決まっている」と記載されていました。
ですが、ルーデウスやシルフィの実体験から、これはあいまいな理論で迷信であることがわかっています。
二人の実体験から「幼少期から魔術を使い鍛える」ことで爆発的に魔力総量が増えることがわかっています。
ルーデウスとシルフィは二人共に幼少期から魔術を使っていましたし。
ラプラス因子をもっているため、常人では不可能なレベルまで魔力総量が増えたワケです。
魔力切れ
魔力総量には限度があるため、魔術を使い過ぎれば枯渇します。
魔力が枯渇した術者は、魔術を使えなくなるばかりか、髪の色が抜けて白髪になり、気を失ってしまいます。
白髪になるのは通常一時的なようですが、まれに髪の色が戻らなくなることもあるようで、魔力枯渇を起こしたシルフィは以降、髪色が緑に戻ることはありませんでした。
とはいえシルフィの場合、緑髪にコンプレックスがありましたから、むしろ解放された喜びの方が大きかったでしょうね。
ラプラス因子って何?
まずここでいう「ラプラス」は「魔神ラプラス」のこと。
「ラプラス」に関する詳しい解説は別記事にて解説予定ですが、カンタンに解説しますと。
かつて魔族をまとめあげ、人族対し戦争を起こしたのがラプラスです。
しかし、人族側の、のちの「魔人殺しの三英雄」と呼ばれる者達によって封印されることになります。
封印される間際に、ラプラスは自分の魂を未来へ送り、世界の不特定多数に自分の「因子」を打ち込みました。
要するに「転生術」を発動させたワケですね。
ラプラス因子をもつ人間には、以下の特徴のいずれかをもっています。
作中では「ルーデウス」や「シルフィ」「ジークハルト」などがラプラス因子をもっています。
特にルーデウスの身体は内包できる魔力量がすさまじく多く、化物クラスのラプラスに匹敵するか、それを超えると言われます。
このためオルステッド曰く、本来のルーデウスは死産でした。
尋常ではない魔力内包力をもつ身体に魂が耐えられなかったんですね。
そこへ転生した前世の男の魂が滑り込んだことで、「生を受けた」というワケです。
まとめ:無職転生の世界の魔術は万能
未来から来たルーデウス曰く、無職転生の世界における魔術は万能です。
魔術を応用すれば、日常生活に使うものから、敵を倒す方法、移動手段、大地の地形や天候までもを操作できてしまう凄まじい力を秘めています。
とはいえ、作中では死んだ人間は生き返らせることはできません。
更に魔術の研鑽が進めば、そういった神に等しい力をもつことになるかもしれませんね。
また解説したとおり、この世界の魔術は、人族によって細かく体系化されており、とても奥が深い。
無職転生のスゴイ所は、キャラクターが状況や環境に合わせて術を使い分けている、細かい描写があることです。
各魔術の概要や威力、特製などを知ると、「作中でどうしてこの魔術を使ったのか?」なんていう考察もできて楽しいものです。
魔術の奥深さと魔術師の行動の意味合いを考えつつ作品を楽しむのも一興ではないでしょうか?
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